作品情報/キャスト
唐・貞観の時代。蘇州のある商人の娘・冉顏は母親の死因を調査するために検視官となる。嫡女だが義母に嫌われており決められた結婚から逃げるために家出をすると刑部侍郎の蕭頌に出会う。
推理力が高く冉顏の検死する能力に感心した蕭頌は彼女を専属の検死官にして事件を解決していく。死体に隠された真実を追い求めていく二人は反目しあいながらもお互いを信頼し絆が深まっていく・・・謎解きと絡み合いつつ描かれるピンチの時に助けに来てくれる孤高の殺し屋・蘇伏ふくめた三角関係も見所。
ネタバレあらすじ/大唐女法医
第21話・催眠術
嫌がらせを受け牢に入れられた冉顏は生まれつき足の悪い者を長安から探し出せと蕭頌に言われます。
賊に襲われ消息不明となった柴煜という者の特徴が衝立の骨と一致しているので失踪の届けを出していた劉道然の妻・楚玥竹を訪ねます。
7年前に深く愛し合い将来を誓い合った仲だが賊を目の当たりにしてから玥竹は精神を病み薬が手放せなくなっていました。
遅い時間なんで失礼しようとするが刀が交わるような音を耳にして戻ると彼女が首を吊っていたので急いで救います。近くに井戸があったので冉顏は調べると刀が落ちており抜け道が玥竹の部屋に繋がっていました。
衝立を運ぶ際に馬車から盗まれ偽物とすり替えられた事が分かり物乞いを捕らえると面紗を付けた者に頼まれたと知ります。本物の荷物の中から張勇の名前が書かれた物を発見し捕らえるよう命じると喘息の薬を残して逃げた後でした。
大理寺で捜査を担う蘇伏もこの事件を調べることになり、蕭頌は彼に対抗心を燃やし始めるが張勇を追っているときに閉じ込められてしまいます。
すぐに白義たちに救出されるが壁には催眠術方法が書かれてあり首を吊らせる術だったので劉家に戻って庭を掘り起こすと予想通り人骨を発見します。
劉道然は誰にも気付かれずに人骨を埋められるのは張勇しかないと口にします。
第22話・幻影
劉家の庭から発見された遺体を検視する冉顏は7年前に消息不明となった柴煜と使用人たちのもので衝立の骨は柴煜のものだと疑います。
張勇を調べると本当の名前は張広之であり柴煜の護衛だった者で武術に秀でてる事が判明します。しかし張勇の主の敵は玥竹ではなく賊なので彼女を狙う理由が見付からず、また劉家で発見されたことも解せません。
現場検証を行なうと凶器は胡の僧が法術で使う星形の錐だと分かります。何者かが賊に使用人を殺させ柴煜をひどく痛めつけて始末し、あとになって星錐を使い蘇らせようとしたのか・・・。
事件の鍵を握るのは生き残った玥竹で何か隠していると疑う冉顏は孫辰が持つ鍵を盗むと蘇伏に見付かってしまいます。
しかし鍵を目にした蘇伏は金庫がある部屋に案内してくれました。部屋を出ようとすると孫辰がいたので隠れるが訪ねてきた蕭頌と話をしている隙に逃がされます。蕭頌は冉顏が逃げ出した部屋から蘇伏が出てきたので侵入して何か調べたのだろうと察します。
目で合図された蘇伏は隙をついて鍵を投げ渡し、蕭頌は孫辰の足元にそっと置いて去ります。
冉顏は玥竹には双子の姉・玥盈がいることを突き止めるが消息不明でした。しかし玥竹が食べられない山桃を食べていた事を思い出し彼女が玥盈ではないかと疑います。
冉顏は何者かに浚われるが彼女の居場所を何者かに教えられた蕭頌によって救出されます。劉家に戻ると劉道然が柴煜に襲われたと言い出しどうなっているのかと困惑します。
冉顏は蕭頌の元に居場所を伝える手巾が届いたと知り見せてもらうと玥竹の文字だと気付きます。父母の死や姉との離別で心が壊れた玥竹は孤独から逃れるために自分の中に姉と柴煜を生んでいたのです。
第23話・解読
劉道然が愛する玥竹を娶りたくて柴煜を始末したのだと自白します。
衝立をすり替え骸を埋めた張勇を捜したが見付からず柴煜が生きていると思わせ捜査をかく乱したが墓穴を掘ってしまったと言います。
その時、刺客が襲ってきたので捕らえるがその者は張勇(張広之)であり劉道然を刺した玥竹の侍女が張勇の妻・兪秀でした。
胡の統領に背いて逃げ場を失って消されそうになったとき柴煜が大金をはたいて救ってくれたので敵を討つために劉府に入り込んだのです。しかし現場検証で下手人が1人で5人を始末し賊を装ったのだと把握していた蕭頌と冉顏は犯人は玥盈だと推理します。
事件の日、両親から反対され別れを告げられた玥竹はショックを受けていると妹を守りたい玥盈の人格が生まれたのです。使用人は何かしら障害を抱える者であり、幼い頃に牢獄されていた代わりに聴覚が鍛えられていた玥盈は暗闇のなか近付き簡単に始末することが出来たのです。
冉顔の母が遺した羊皮の暗号を解ける人物が玥竹だけだと分かり蕭頌は李世民の許可を得て宮中に向かう馬車の中で解読を頼みます。
刺客が急に現われ返り討ちにするが玥竹は消されてしまい解読した文の半分を持ち去られてしまいます。李世民の怒りを買ってしまった蕭頌は謹慎処分となります。
冉顔は大理寺卿・孫振の息子・孫裴の罠にはまり桑辰との醜聞をでっち上げられます。孫裴は姉を嫌う冉美玉や蕭頌、蘇伏などを招待して目撃させます。
しかし蕭頌は孫裴に幻覚が見える酒を飲ませて白状させ冉美玉が長安に足を踏み入れることを禁じます。また蘇伏は孫裴と冉美玉が乗る馬車に細工し痛い目に遭わせます。
第24話・偽りの婚儀
蘇伏に守られている事を知らない冉顏は「蕭頌の信頼と愛に応じるべきではないか」と冉雲生に勧められ悩みます。
すると既成事実ができたと勘違いした桑辰が求婚を迫ってきたので晩緑や呉修和が喜ぶなかしっかり断ります。
蕭府に呼ばれた冉顏は蕭頌の親族たちからふさわしくないと貶されるが蘇州で嫁いだ以上すでに妻であり蕭家の家宝も授っていると言い放つと「よく言った」と蕭頌が現われます。
蕭頌は2人の妻を亡くしており「殺した者がこの屋敷にいるかも知れないから協力する」と冉顏は告げます。
婚儀の招待状を受け取った蘇伏に誘拐されてしまう冉顏だが婚儀は蕭頌の亡き妻を殺した犯人を捕まえるための芝居だと教え解放してもらいます。
偽りの婚儀を終えるとさそく冉顏は2つの遺体を検視します。