作品情報・キャスト
時は 2020年、秦放は曾祖母の恩人を探すため恋人の安蔓を連れて達那を訪れていたが謎の男たちに連れ去られ秦放は深い谷底に落とされてしまう。
秦放は司籐と名乗る女性に助けられるが彼女は100年前、地球外物質によって植物が変異し生まれた生命体「苅族」であり秦放の体から流れる血液によって目覚めた者だった。秦放は助かったものの司籐のそばを離れると死んでしまう体になってしまう。
心優しい秦放は安蔓を捜すために人間を信じられない司籐に従い奇妙な関係となる。
全29話で紹介
ネタバレあらすじ/半妖の司籐姫
第26話・緻密な計略
白英はイエンクワンの子を身籠もるが華美紡積工場の再興のために丘山と取り引きして自分を殺めようとしているのだと知ります。
司籐に愛など信じるからダメなのだと咎められ思わず殺してしまうが遺体があるから大丈夫だと気付きます。擎天樹とその子孫の血だけが司籐(分身)を復活させられるので赤ん坊を奪いダーナに分身を眠らせました。
賈家をダーナに起き、復活させるために大切な赤ん坊はユーハンにいる秦来福に養育させ懸門たちが亡くなるであろう70年後あたりに自らも復活する計略を練ったのです。
出産と同時に力を失ったところ丘山たちに狙われ殺されたが復活できると確信していたので笑みを浮かべました。
「あなたの忠告を聞かず愚かな行動をした」
謝罪する白英を哀れに思い司籐は歩み寄るがいきなり攻撃され飛ばされます。計画通り苦労して復活させてやったのに合体を拒まれた事が許せないのだと白英は言い放ちます。
緑色の血液が止まらず力を失う司籐はこのまま消えていくのだと悟り這いつくばって秦放のもとにむかいます。
丘山が現われ生きていたのかと驚く白英はお前を殺せるなら復活した意味があると攻撃するが返り討ちに遭います。
目を覚ました秦放は丘山の前に立ち塞がると白英は司籐の抱え逃走します。顔福瑞は追おうとする丘山にしがみつくと蒼鴻がやってきます。
「師叔はなぜそこまで執着するのか。司籐は赤傘を倒し己の身を削って人を救った。苅族というだけで心の優しい善人だ」と説得を試みるが丘山は去ってしまいます。
2人で1つなのに何で争うのかと訴える司籐だが攻撃されたときの爻水によりもう合体は出来ません。しかし丘山とはケリを付ける必要があるため死を待つべきではないと手を差し伸べると白英は手を握ります。
第27話・想いがある限り
司籐と白英は協力して丘山と対決します。結界で先に進めなかった秦放と顔福瑞だったが決着が付いて結界がなくなります。
秦放は急いで駆け付けるが既に丘山と白英は過去を回想しながら消えていました。倒れている司籐も目の前で消え去ってしまい司籐の名を叫びます。
「私は籐に戻るしかない。再会は不可能だからあなたも帰りなさい」
司籐の夢を見た秦放は目を覚ますと病院にいました。
秦放は司籐と会うことを目標にし七星石盤を持って山で捜索し続けます。5年後、結婚して子供がいる顔福瑞は蒼城山の幼稚園で働いていました。
秦放は怪我をして入院する顔福瑞のお見舞いに行くともう自由になったらどうだと勧められます。幼稚園に通う問題児・西西は山に捨てられているところ拾われ孔の養女となりました。孔の娘イールーと知り合いである秦放はもう精神的にも不安定じゃないのだから会ったらどうだと勧めるが「母親は自分を死んだことにして養女を受け入れたんだろう」と言われます。
第28話・不思議な少女
秦放は運転していると夜遅くに一人であるく少女を見掛け保護します。
名前を聞くとご飯を食べさせてくれたらと条件を出されたのでコンビニにつれて行きます。少女は西竹(愛称・西西)と名乗るとイールーは自分の母親の養女だと気付きます。
「施設に行こうと思ったけど秦放についていってもいい?」
秦放は名乗ってもないのに何で自分の名前を知っているのかと不思議に思うが西竹が寝てしまったので家に送ります。
西西の体が痣だらけな事に気付いた幼稚園の林先生は守るために家に連れて帰ります。夜、窓が開いていたので何で開いているのかと不思議に思い近寄ると「娘を返して」と女性(孔)が立っていたので驚き気を失います。
その頃、秦放は七星石盤を使うと初めて反応したので駆け付けると西西が逃げるようにアパートから出てきたので保護します。秦放は赤傘の幻を見せる能力を使って先生の記憶を消し何も覚えてないから大丈夫だと西西に告げ家に連れて帰ります。
秦放は眠る西西の写真を入院中の顔福瑞に送信し司籐だと伝えます。人間の子供じゃないだろうと告げると西西は異星人だけどあなたも一緒でしょと言います。
「数少ない仲間なんだから協力しましょう。孔はおそらく竹から変異した苅族だと思う」
イールーから孔がいないと電話を受けた秦放は家の中を探ると「竹箒」と西西に言われ油をぶっかけライターを手にします。孔が姿を現したので「ルーシーは母親のもとに帰りその胸で泣きたがっているんだ」と教えます。
司籐が短期間で無理に変異したので命が危険だと白金から話を聞いた顔福瑞に知らされます。助かる方法は同族の力を吸収するしかないが・・・
第29話(最終話)・君に起こる奇跡
西西(司籐)は秦放を眠らせ孔のもとに戻ります。
自分は西西ではない事を伝え仲間の敵を討ちたいかと訪ねます。力をくれたら敵を討ってあげると取り引きを持ちかけると司籐なのかと気付かれます。
目覚めた秦放は急いで孔の家を訪ねると司籐が孔の力を使ってルーシーの脚を治し娘への贖罪の機会をくれたと言われます。
「司籐は見る限り短期間で人の姿になったようだ、自殺行為で天に背く行為だ」
孔に言われる秦放はそれが自分のためだと分かっているので頷くことしかできず、助ける方法はないかと迷走します。
秦放は司籐と一緒に暮らし始め幸せな日々を送るが「人間となり平凡な人生を歩みたい」という司籐の願いを叶えるため「一緒にいられなくてすまない」と謝罪し眠らせて自分の体内にある白英の力を与え彼女の記憶を消しました。
~15年後、
西西は友人と散策していると擎天樹を目にし気を失います。目を覚ますと店にいた顔福瑞から司籐と呼ばれ「秦放に会いに来たのか」と言われます。自分の名前は西西だが妙に思うことがあるのでついていきます。
西西は植物状態の秦放を目にし無意識に彼の額に指をあてると全ての記憶が戻り涙が溢れます。
自分がはやく大人にならなければと焦っていたのは秦放が待っていたからだ、司籐は秦放を車イスに座らせ擎天樹に連れて行き「私もあなたのためなら死ねる」と語りかけました。