作品情報キャスト
双子の姉妹一人二役を演じるチン・セヨンと初の時代劇の王役に抜擢されたキム・ミンギュが共演した韓国時代劇。姉の命を奪った者を捜すため揀択に参加した女性と初恋の人を想い続ける王の愛を描いた作品
朝鮮王朝の王イ・ギョンは何者かに襲われ王妃と共に命を落とす。都城一の情報商で巫女のウンボは銃の情報を売ったことを思い出し遺体から銃弾を探し出そうとするが突然王が息を吹き返し驚いて飛び出してしまう。幼い頃の記憶がなかったウンボは大司憲に連れられ大罪人として囚われる父の姿を目にするとすべての記憶を思い出す。息を吹き返したものの王妃を失い失意のそこにいる王は夢の中で王妃とそっくりな女性と出会うが・・・
ネタバレあらすじ/揀択カンテク
(注・私が参考にしたのは32話に分かれた作品ですが1話30分と短かったので2話分を1話として全16話として紹介しています)
第3話・
王様イ・ギョンは斬首を強いられるカン・イスが無実であると知っているため大司憲ペク・チャヨンに協力を願い牢から脱走させようとしたが領議政キム・マンチャンに勘付かれ失敗に終わります。
二人が拷問を受けていると知り「脱獄を企てた首謀者は自分だから罪に問いたいなら私を斬首せよ」と駆け付けます。
領議政はさすがに王様に斬首を迫る事は出来ないのでペク・チャヨンから剥奪された大司憲の身分を身内に授ける事で受け入れるがカン・イスだけは生かすわけにはいかないと告げます。
カン・イスを守れなくなってしまった王様は女官に偽りの証言をさせた母親である大妃キム氏に激怒します。救える事ができなかったと涙を流し謝罪しに行くと民のための国を築き聖君となってほしいと言われます。
ウンボは父親との再会を待っていたがペク・チャヨンから処刑されると教えられます。現場に駆け付けるが刑が執行されてしまいショックから飲まず食わずの日々を送ります。
ウンボが記憶をなくした理由
王様はショックを受け食事を摂らないでいるとお見舞いに来た左議政チョ・フンギョンから「カン・イスとは縁がなかったのです。過去は過去として吐き捨て前に進まなければなりません」と言われます。
10年前の世子だった頃に不穏な場所にいた事を責められ、カン・イスの罷免を奏請する紙に署名すれば潔白を証明出来ると脅され従ってしまった事を思い出します。
済州に流罪となったカン・イスは若い儒者たちから指示されていることもあり見送りに来た領議政から味方になれば出世させてやると言われるが断ります。
イ・ギョン(世子)から会いに行くと手紙を受け取ったが一向に来ないのでふて腐れるウンボは早く出発しようと父親に呼びかけるが領議政に無礼な言葉を投げかけたことで目を付けられてしまいます。
領議政は一度は引き下がったが小娘の暴言が許せず懲らしめるために捕らえるよう命じます。ウンボは異変に気付いた姉ウンギに木箱の中に隠されて助かるが荷物ごと海に落下してしまった時に記憶を失い流されてしまったのです。
世子は自分のせいで流罪となってしまったカン・イスと初恋相手を救う事ができなかったのです。その事を思い出す王様は「過去をおろそかにしたまま前には進まぬ、過去を忘れるつもりなどない」と左議政に言い放ちます。
父親の処刑は王命だと知るウンボはショックを受けるが王妃殺しが王の仕業なら芙蓉客主に依頼するわけないと思います。
「もし黒幕が王なら証拠を隠すためかも知れない、どちらにせよ確信もなく行動に出るな」とペク・チャヨンから忠告されます。
南山のお堂に文が挟まっており場所は王様にしか教えていないのでウンボは約束の時間に会いに行きます。王様を信用できないウンボはあれこれ質問すると一切を問わないのが規則なのに違反ではないかと聞かれ「待っていたのに来なかったから。約束を破ったのは二度め」と言います。
「二度」とはどう意味かと聞かれ、復讐を果たそうとナイフを握りしめるがペク・チャヨンの忠告を思い出し詫びてから時間が欲しいとお願いします。
山尺(山で暮らす猟師)には名簿があると知り、ウンボは裏金で動く捕校を使って調べようと思います。
新たな揀択
王様が蘇ったことが民に知れ渡り「妖怪」などと噂が立つようになります。大王大妃ミン氏は都巫女を呼ぶと新たな揀択を行なうといいと進言されます。
喪が明けていないので納得できない王様だが「民の不安を一掃するため、そして敵より強大な力を手に入れるため」と大王大妃に言われます。
王様は王妃が暗殺された事で処女単子を出す者はいない、そして私もまた狙われるのではないかと恐れ不安で夜も眠れないと訴えると「王様のお心を案じ尽くして参ります」と重臣達に言われます。
その言葉を待っていた王様は敵の急襲から守るため親兵が必要だとして賎民や奴婢たちを官庁で鍛錬させ親衛隊とすると告げます。親衛隊には銃と武器に関わる権利も与えると告げると卑しい者に護衛を務めさせるのは前代未聞だと反対されるが王が撃たれた事も前代未聞だと黙らせます。
また王妃になった家門に私兵権を与えることを伝えると両班たちは慌ただしくなります。
ウンボは裏金で動く捕校を利用し周旋所の見回りを行ない山尺の名簿を目にするが所有者が領議政であり失敗に終わります。
捕校から盗みが目的だったのかと責められ暴行されそうになるがイ・ジェファ大君にまたもや助けられます。
ペク・チャヨンは同志の京畿監司ホン・ギホに会いに行き私兵権を手に入れるためにカン・イスの娘を揀択に送り込もうと告げます。ホン・ギホは「乙未の年に誕生した双子が世を変える」と予言があり両班たちに鉄槌が下ったので双子の妹がいると知り驚きます。
生きかえった王妃が別の名で現われたら別人であっても犯人は動くはず、そのためには大王大妃を説得しなければならないと思い都巫女に協力を願います。
計画を告げられるウンボは復讐のため、そして官婢となり酷い扱いを受けている母親を助けるためにも王妃になる事を誓います。
第4話・
王妃になると決意したウンボはペク・チャヨンから同志である京畿監司ホン・ギホを紹介され彼の娘ホン・ヨンの名前で揀択に参加するよう言われます。
王様イ・ギョンと会う日だろうとワルに言われたウンボは南山のお堂に向かい銃使いは領議政キム・マンチャンが管理する山尺だと教えます。
ペク・チャヨンから協力を求められた都巫女は大王大妃に謁見し王様と同じように王妃も生きていると教え「崩御された王妃様が急に現われたら犯人が尻尾を出すかもしれない」と伝えます。
大王大妃に呼ばれたウンボは女官に扮して宮殿に向かうと王様に一瞬見られてしまいます。大王大妃に謁見すると驚かれるが「いつから私の目を見て話せるようになったのだ」と言われます。
「一度命を落とし家族まで消されたのだから怖いものなどありません。犯人を捕まえ復讐したいのでどうかお力添えください」
王妃になるために
ウンボは父親カン・イスが処刑されたのは民が主になる世を理想とした「開花の論」を書いたからだとペク・チャヨンから知らされます。
揀択の書類審査に通ったウンボ(ホン・ヨン)はこれから候補者たちと暮らす宿所に入所しなければならないので礼儀作法など徹底して訓練します。
左議政チョ・フンギョンの娘ヨンジは今度こそ王妃になってやると意気込みます。また領議政の姪ソンイが王妃になるだろうと予想され屋敷には取り入ろうとする者たちが貢ぎ物を持って集まっていました。
王様はおだてればすぐにボロが出るだろうと思い領議政を呼びだし「腕のいい猟師を抱えているようだが苦労の多い大王大妃のために狩ってきてもらいたい」とお願いします。
大王大妃の献上品を用意してくれという事は姪ソンイが王妃になったようなものだと有頂天になります。
大君の過去
ウンボはワルに呼ばれて向かうがそこにいたのはイ・ジェファ大君でした。住むところがないワルは大君がウンボに惚れているのを利用しいつでも会わせられるから屋敷に住ませてくれと取引したのです。
すると大司憲となった領議政の息子ホンシクと出くわしウンボは顔を隠します。
「祖父は逆賊であり人目を避けて生きてこられたようですが育ちの悪い大君様でも来れるようになりましたか。運が開けて良かったですね」
ウンボは頭にきて足を引っかけて池に落とします。
「誰もが同じ。名前や塀の中に自分を隠して生きています。ありのままで戦うには自分が弱くて頼りないから、でも諦めないで負けないでください」
初揀択
ホン・ヨンの名で入所したウンボは部屋割りでヨンジと同部屋になると驚かれます。
左議政の娘なら前回の揀択で最後まで残っていたので姉ウンギの顔を知っているのだろうとすぐに分かります。ヨンジの衣がソンイによってボロボロに斬り刻まれたので「さすがキム家ね、一緒にいると似てくるのね」とウンボは言い放ちます。
権力を振りかざし勘違いしているソンイを嫌う者は多くウンボを含め皆で破れた衣を刺繍して直します。
一方、王様は領議政が狩りをする現場に行き日頃の訓練を見させてもらうと銃の構えが不自然な者を目にします。目の横の傷を見て親迎を襲った1人だと見抜き狩りの途中で護衛に捕らえさせます。気を失っているようなので隠れ家に隠し意識が戻るのを待つよう命じるが銃使いの失踪を気にする様子もなかったので領議政は黒幕ではないと思います。
初揀択の日、ヨンジは「破れた衣を見事に華やかに繕いましたね」と大王大妃に褒められます。そこに自ら妃を選ぶとやってきた王様はホン・ヨン(ウンボ)を見てウンギそっくりだったので驚きます。