作品情報/キャスト
中国では伝説的な人物として知られる鬼谷子を描いた本格歴史大作
魏国の宰相・王錯は奴隷廃止の変法を進めていたが逆恨みする者の悪計により一族が滅ぼされてしまう。生まれたばかりの王錯の息子・王禅は侍女・鍾萍によって助け出され母子として生活していると10年後に王錯の友人・史太皓が現れ故郷である魏の都・大梁へ移り住む。孫子兵法の研究を深めながら成長する王禅は魏王に認められ政策を助言する存在になっていく。周辺国との騙し合いで一触即発の攻防を繰り広げるなか民のため乱世を治めるべく動き出す。
ネタバレあらすじ/鬼谷子
第32話・引き裂かれた心
魏王は姮娥(賢夫人)に王禅からの贈物である簪をさしてやります。
各国の使者に協力を求め太子を死に追いやり賢夫人の腕を斬った王禅を匿う国は敵と見なすと言い放ちます。王禅は師匠と仲間を死に追いやり祖国を裏切って女と逃げているのにまだ生きているのかと姮娥は皆の前で怒り魏王を援護します。
今淑が怪我をして足止め状態だと報告を受けた姮娥は王禅が傷を癒やしているのかと心を痛めます。また「腕の傷は心配いらない、魏王が全力でささえるし時が癒やしてくれる」と今淑に言われた王禅も心を痛めます。
第33話・狼たちの始動
今淑は猛毒に勝って視力を取り戻し王禅も笑みを浮かべます。
オオカミを目にした王禅は人の心に「光と正義と知恵の化身」、「闇と邪悪と欲望の化身」、2匹のオオカミを飼い勝負を仕掛けあうと話します。
「私達みたいに2匹に愛が芽生えたらどうなるのか」と誘われ、やるとなれば愛を交わすし共謀するし共食いもすると伝えます。
楚に到着した二人は別行動を取り今淑は太子に会いに行き王禅はわざと民たちを煽り捕まります。
今淑は太子が不潔だったので気にくわないが必死に笑顔を絶やさずに対応すると「男と寝尽くしたように見えたが体を許したばかりの小娘のようだ」と見破られたので警戒します。
誘惑してエサに食いつかせ「わたしが嫁ぐのは王になる人材、そして属国ではなく韓を真の同盟国にできる力を持つ者」と告げます。
第34話・哀しみの太鼓
王禅は太子と手を組んで呉起将軍を始末したいと訴えるが先に呉起と会っていた事で疑われます。
「太子は富や王座を狙うのがやっとだろう。しかし楚を強くして周囲の国を狙う呉起は魏にとっても脅威だ。共通の敵を討とう」
魏王と反目しているが魏を離れたのは最大の敵を倒すためだと訴え、身を隠している呉起はさすがに母親の命日に供養に行くだろうと教えてやると太子は精鋭たちを集結させます。
王禅は一人でもう大丈夫だから韓に戻った方がいいと告げると今淑は心配してくれているのかと喜びます。楚王まで狙うと言いだしたので胸に寄りかかる彼女に足手まといだからなるべく早く楚を去れと告げます。
第35話・懐柔の第一歩
王禅から情報を仕入れた太子は呉起将軍を始末するため精鋭たちに襲撃を命じるが落とし穴を仕掛けられており全滅させられます。
王禅は太子の精鋭たちを一掃させ呉起から信用を得る事に成功するが楚王に投降させると思っていたのに焼き払ったので驚きます。
太子は失敗に終わったと知り怯えていると呉起の参謀がやってきて変法の条項に署名をするよう強いられます。楚王が変法を阻む者は処刑するよう勅命を出していることで太子は従わざるしかありません。
しかし署名しようとするといきなり周の姫元伯がやってきて「全員葬られたのなら何の脅威にもならないでしょう」と言われ自分が遣わした刺客である証拠がない事に気付きます。
呉起が先代魏王に仕えていた当時、将軍への任用と母の危篤が重なり出世を選びました。母親を捨て妻を殺して出世し獣以下の人間だと悔やんでいました。
「本気で楚に身を投じ魏への恨みを晴らしたいなら幸いだが・・・」
王禅は信じて欲しいと訴えるが呉起の密偵が戻ってきて魏王と賢夫人は朝堂で手を取り合うほどの仲だと聞かされショックを受けます。馬商と偽り呉起への謁見を求める者は魏王が始末するために送り込んだ遊侠であり、王禅は疑いを晴らすためにも身代わりとなって会い始末しました。
第36話・楚王への忠誠
王禅は呉起に連れられ楚王に謁見すると太子と共に姫元伯、そして今淑も参内してきました。
会盟のことがあるため恨みを買う王禅は危険な状況だったが呉起が忠心は本物だと訴えてくれます。王禅は楚の弱点を教え簡単に滅ぼす方法を教えると「ひとまず首を刎ねるのはよそう」と楚王に言われます。
姫元伯は奴隷制は周王朝の礎なので天子は周の礼法を重んじる祖国を尊重していると伝え、「均衡を保つ者を支持している」と天秤を贈ります。
また今淑は韓と楚が真の盟友として共に栄えるためにそばにいると告げると一日考えろと言われます。酒が配られるが楚王は「過去を忘れたら未来はない、子に背かれ国は動揺し朝廷は衰退、会盟の痛みは今なお余を苛む」と声を張り上げます。
忠心を示すために王禅、呉起、姫元伯は喜んで鞭打ちを受け入れます。王禅が叩かれているのを目にした今淑は黙っていられなくなり庇う発言をすると縁でもあるのかと疑われます。
今淑から傷の手当てを受けた王禅は自分を連れて来たことで共に鞭打ちを受けた呉起のために軍馬の育成に励むと完全に信頼を得られます。
第37話・女たちの覚悟
韓の公主・今淑は立ち去ろうとするが黙って帰るのかと楚王に呼び止められます。
玩具しか知らないようなので真の女は愛に生きており愛のためなら己の命さえ捧げられるものだと告げます。
しかし、「そなたを手に入れるのは、国を攻め落とすより快楽だ」と言われ体を汚されてしまいます。
王禅が帰還した時に着れるよう姮娥は衣を繕うと変法を中断して贅沢する魏王がやってきます。
口を開けば王禅の名ばかりであり嫉妬する魏王は怒り出すが姮娥は「民の生活を尊ぶと王禅と誓ったはず」と言い放ちます。
「王禅が今淑と恋仲になり呉起を兄と慕って信頼を裏切っだのだ」と訴えられても姮娥は王禅を信用します。
魏王が楚に派遣していた刺客が王禅に殺されたと報告を受けても姮娥は「何か考えが合ってのこと、本人が苦しんでいるはず」と告げ出て行きます。
「王禅は呉起を殺すために楚に派遣したと文を送る、命は私が握っているのだ」と脅されむりやり衣を剥ぎ取られます。「王であっても意志の強さは王禅に劣る、魂の清らかさは王禅以下だ」と姮娥は笑い心は絶対に渡さないと言い放ちます。