作品情報/如懿伝
4大女優ジョウ・シュンと時代劇スターのウォレス・フォが共演した中国宮廷愛憎劇。
清朝の第六代皇帝・乾隆帝の時代。幼なじみとして慕い合い皇后となった如懿(嫻妃)の波瀾万丈な人生を描いた如懿伝は96億の制作費で総再生数165億回を突破し中国版エミー賞4冠に輝いた。
ネタバレあらすじ/如懿伝
第45話・七宝の赤い石
乾隆帝に命じられた養心殿の太監・李玉は啓祥宮を訪ね嘉貴妃(金玉妍)に紅玉髄の簪を届けます。
何で貴重な石でもない簪が届いたのかと不思議に思う嘉貴妃は各宮の者に七宝の名を書かせよと命を受けたので最も尊い啓祥宮から始めたいと言われ動揺します。
侍女・貞淑に漢字は不得意だろうが陛下の命なので書いて見よと遠回しに訴えます。
李玉は貞淑がわざと汚く書いていると見抜き連行します。乾隆帝は惢心(如懿・皇貴妃の侍女)を釈放して貞淑を慎刑司に送り如懿と同じ字を書かせるよう命じました。
惢心を迎えに行く如懿だが長い間拷問を受けていたことで重傷を負っていました。
治療に専念する江与彬(侍医)は外傷は治っても骨が砕けている左足は治らず前みたいに歩くことは出来ないと言います。
李玉は嘉貴妃が陥れたせいだと怒りを口にすると江侍医が「例えこのさき歩けなくなっても惢心を娶り一生世話をしたいと思います」と急に跪きました。
如懿が「陛下にお願いして結婚の許しを得る」と告げた事で李玉は「惢心を頼んだぞ」と江侍医に告げました。
貞淑は拷問を受けても口を割らなかったが如懿の字を模写する目撃情報が入ったことで認めました。
皇貴妃を陥れたかっただけで嘉貴妃は関与していないと言い張るが乾隆帝は策略家の嘉貴妃は無能なものをそばに置くはずないとして皇貴妃を侮辱した罪で嬪の位に降格し禁足としました。
貞淑は王氏から来たので死罪はせず本国へ送り返し嘉嬪が育てる2人の皇子は擷芳殿に移すよう命じました。
如懿は降格と侍女の送還だけでは惢心が報われないと訴えるがあらゆる非難を排除したかったし如懿を皇后にさせるためにも必要だったと言われます。
陛下が信じてくれるだけで周囲も納得するのに自分が選ぶ皇后への賛同を得るためだけで惢心の脚を議性にする必要はないと考えを伝えます。
惢心と江侍医は互いに想いを寄せる仲なので結婚の許しが欲しいと訴えると許可が得られるが皇后の座は辞退すると告げると孝賢皇后の喪が明けたらまた話し合おうと言われます。
衛嬿婉(貴人)は王氏の新たな王が王妃を自害させた件で陛下が処罰を下すらしいと降格した嘉嬪に言い放ち通り過ぎます。
禁足を命じられた嘉嬪は養心殿の庭先で叩頭し王氏の王を許して欲しいと願い出ます。乾隆帝は禁足を命じたのに出てくるのはけしからんとして「貴人に降格させ、更に騒ぐなら庶人まで落とす」と如懿から伝えるよう命じます。
第9皇子は死産し、皇太后は身籠もっていながら皇貴妃と大師を陥れようとした罰だと言います。乾隆帝は王氏の王を罰するに忍びず3年間の恩賞停止と訓戒に留めました。
第46話・侍女の門出
訥親は金川の戦で失策を重ね僧侶の派遣を要請したので皇太后は呆れます。
訥親が無断で帰京し責任を感じていないことで乾隆帝は私情を排し有用な者を登用すると臣下への見せしめのために処刑を命じます。
朝廷への影響力を失ってしまった皇太后は嘆きます。
江与彬の世話になっている惢心は迷惑をかけたくないと結婚を断ります。
如懿(皇貴妃)はそばにいて欲しいけど何より幸せになって欲しいのだと説得し純貴妃(蘇緑筠)や愉妃(海蘭)たちが見守るなか盛大に送り出してあげました。
嬪に昇格した衛嬿婉は永寿宮の主になり降格して半年経つ嘉貴人は第4皇子と第8皇子の母親であることから嬪まで戻されます。
大罪を犯したのに体面のために嬪に戻した事に如懿は憤りを覚えます。
第1皇子・永璜が病に伏せていると知り如懿は純貴妃を連れてお見舞いに行きます。母親の哲妃を葬った孝賢皇后が憎くて仕方ないと悔しがっていたので噂に過ぎないと告げるが嘉嬪から知らされたと言い残しこの世を去ってしまいます。
乾隆15年、第1皇子、愛新覚羅永璜が逝去、定安親王と追贈された
第47話・孤独な頂へ
第1皇子・永璜が亡くなり、如懿(皇貴妃)は「哲妃と第2公主は孝賢皇后(富察琅嬅)が殺したと嘉嬪から聞かされたらしい」と乾隆帝に伝えます。
葬儀で泣けなかったのはそのためであり皇太子の座を狙ったわけではなかったのだと知る乾隆帝は嘆きます。
皇帝の座に付いていても孤独感を抱いていた乾隆帝は皇后かつ正妻である者に寄り添ってもらいたいと言います。如懿は皇后にはなりたくなかったが乾隆帝と同じ墓に入りたいと思うようになり皇后にならなければ願いは叶えられないので決意します。
内務府の太監に「銀子を渡した者だけが後宮へいくのはおかしい」と抗議する女官・容珮を目にします。
素直で度胸があり勇敢な容珮を気に入った如懿は翊坤宮の女官になるよう命じ不正を働く太監を罰しました。愉妃は無愛想だし身元を調べたのかと心配するが三宝が調べた結果、貧しく身寄りがない者でした。
冊封にあたり宮外から惢心がお祝いに駆け付けます。内務府から派手な反物が届けられると容珮は「永璜の百日忌もまだなのに派手な柄を受け取るのは不謹慎だ」と阻止します。これから皇后になる如懿を想っての発言であり内務府の総監に恐れない度胸に愉妃も彼女を認め、如懿は女官長に据えました。
忠告を聞いていなかったようだなと皇太后に言われた如懿は「愛する乾隆帝を孤独にさせたくはないだけで皇后になりたかったわけではありません」と伝えます。
和敬公主が辺境から戻り母親が次期皇后に推していたのは純貴妃だったはずと言われた乾隆帝は家が没落し子供がいないほうが気楽なんだと告げ、冊封正使に傅恒(富察琅嬅の弟)を命じたのは臣下としての務めだし分別はあると言います。
翌日、如懿は金冊と印爾を授かり皇后に封じられ皆が参列する太和殿に向かい乾隆帝に挨拶しました。
第48話・戒めの耳飾り
如懿は皇后となり改めて婚礼の儀式も執り行なわれます。乾隆帝と皇后は幼馴染みという事もあり二人っきりになると寛ぎます。
乾隆帝は冷宮を廃し、那爾布を皇后の父として一等承恩公に追贈し母君は承恩公夫人となります。感謝する如懿は互いに信頼し合い共に生きていきたいと告げます。
妃嬪たちはお祝いのために翊坤宮に集まります。純貴妃は皇后の冊封を祝う日なのに誰よりも着飾ってくる嘉嬪を批判します。
「後宮の主が補佐役の寝殿にいるのは後釜だからか」と嘉嬪に挑発された皇后は「後釜だろうが誰が継ぐかが重要、皇后になった事も分からない人には理解出来ないだろうけど」と冷静に返します。
そして皇后になったおすそ分けとして嘉嬪を貴妃に復位させ、純貴妃には瑪瑙と真珠の耳飾り、嘉貴妃には紅玉髄の耳飾りを贈りました。
純貴妃は早速身に付けて敬意を表すと衛嬿婉や舒嬪は「皇后の恩情で貴妃に戻れたのにどうして身に付けないんだ」と嘉貴妃に言い放ちます。
「皇后の意図はよく分かりました」と嘉貴妃に言われた皇后は「己がわきまえるべき身分とは何かを分かったの?あえて贈ったのは私からの忠告だ、二度と妙な気を起こさぬように」と言い放ちます。
嘉貴妃は耳の穴が小さいので通せないと抵抗するが「針を耳穴に通すのも侍女の仕事なのでご安心ください」と容珮に言われ「ご厚意を無にしたらまた降格されるわよ」と純貴妃に馬鹿にされます。
容珮は強引に耳飾りを付けようとすると「なんなのその手は」と嘉貴妃に叩かれるが「嘉貴妃の進言で惢心は慎刑司に送られ拷問を受けた。嘉貴妃の手が拷問を加えたのと同じように私の手が針を通しているだけだ」と言われます。
皇后は「陛下とは一心同体、私は皇后で褒美も罰も与えられる。あなたの過ちは2人の息子にも影響するからよく考えて行動しなさい」と告げると嘉貴妃は大人しくなります。
容珮は黙って動かなければ痛くはありませんと告げ強引に耳飾りを通すと惢心は仇をとってくれたのだと目に涙を浮かべます。