韓国映画「乱暴な記録」作品情報
スタントマン出身のユン・ドゥホンを主演に「野良犬たち」などを手掛けたハ・ウォンジュン監督による韓国犯罪アクション映画。
かつて優秀な刑事だったカンは今では麻薬密売組織と癒着するようになっていました。借金を抱えてしまったカンはヤクを押収しようとしたが相手に伝わっており頭を刺され相棒が殺されてしまいます。
数年後、ナイフの破片が頭に残っているカンは警察を辞職していたがスクープ狙いのナムに自分を密着取材するよう伝え相棒の汚名を晴らすために組織を率いるチョンを探しに行く。
ネタバレあらすじ/乱暴な記録
大きな事件を任される腕利きのカン刑事は借金を抱えてしまったため新種のドラッグ密売人チョン・テファに目を付けます。
その頃、5年前に令状もなしに踏み込んだ場所で偶然にも監禁されて暴行を受けていたユンが相棒としてやってきました。ユンは交番勤務をしていたがカンが在籍だと知り異動希望を出したのです。
娘ウンジェの誕生日会の招待状をユンから渡されるカン刑事だがこれからチョンのヤクを横取りするため車の中で待つよう伝え向かいます。
カンは情報を頼りに行くがガラクタしかなく嵌められたと気付くと細い路地で連中に囲まれ闘います。
チョンに頭を刺されたカンはもうダメかと思われたが連中がぞろぞろやってくるのを目にしたユンが助けに来ます。ユンは必死に格闘しチョンの側近を始末するが滅多刺しにされ命を落としてしまいます。
病院で目を覚ましたカンはくも膜下出血を起こす可能性があるのでナイフの破片を摘出するのは出来なかったことを医者から言われます。署に戻ると「ユンは交番勤務の時からチョンに買収されておりヤクを横取りしようとしたから殺された」とパク刑事から知らされます。
自分が横取りしようとしたのが何処かから漏れたのだと気付くカンは調査官の聴取でユン刑事に刺されたと伝え警察を辞職します。
自責の念に駆られ生活していたカンのもとにスクープを狙う映像記者のナムが訪ねてきます。
力尽くで追い返すが後日テープが送られてきます。そこには事実ではない勘違いしている刑事やユンが娘の誕生日会で命を救ってくれたカンにお礼を述べる予定だった事が収められていました。
カンはユンの妻に会いに行くと「父親を誤解したまま生きていく娘を思うと不安です。濡れ衣ですよね」と聞かれます。
真の証言者が必ず現われるはずだと信じていたので、カンは自分を密着取材するようナムに伝え相棒の汚名を晴らすために自分の頭にナイフを突き刺したチョンを捜します。
カンはパク刑事に資料を取り寄せてもらうが部署を異動していたため1年前までの資料しか手に入りませんでした。
チョンは新種のドラッグを金で釣った女たちに打ち実験台にして何人も殺していました。資料にはチョンと一緒にいたハン・ソンファと仲が良かったソルランが風俗店で働いていたので訪ねます。
ソルランは一緒に施設で育った彼女と連絡が取れないのを心配しており勝手に付いてくるようになったので一緒に行動するようになります。
チョンの一味が集まるアジトにカンは一人で襲撃をかけナムは慌ててカメラをまわします。そこにいるボスはなかなか口を割らなかったがソルランがやってきてガラス瓶を顔面に投げ付けると黒山島に行ったと白状しました。
チョンは捜査の手が伸びてきているのでチャイナと取引をする序でに逃亡しようとしていたのです。
結末/乱暴な記録
黒山島に到着したカン達は親子で経営する旅館に泊まります。
ナムは今まで撮影していた映像を見返すと何者かに尾行されている事に気付きます。その頃、教会にいたカンは7.8人の連中にいきなり襲撃されるがボールペン1本で返り討ちにしました。
鳴っていた携帯に出ると「早くブツを持って灯台に来い」と怒鳴るパク刑事の声が聞こえ、カンはやってきたナムにソルランを守れと伝え向かいます。
ソルランは「チョンはソンファを置いていくから俺が一緒に住む」と話し声が聞こえトラックの荷台に隠れます。ナムは荷台にソルランがいるのに気付き後を追いかけます。
カンは灯台に行き「チョンとグルになっていたのはお前だったのか」とパク刑事に言い放ちます。パク刑事はカンだけでなくチョンも殺してブツを半分横取りするつもりだったのです。向かってくるパクを簡単に返り討ちにしました。
ソルランは監禁されているソンファを救い出し逃げるが追っ手を引きつけようとして自分が捕まってしまいます。
ナムは逃げてくるソンファが吹く笛の音に気付き向かうと旅館の息子に暴行されていました。救い出しソンファからすべてを聞いたナムは彼女を安全な場所に隠します。
旅館で待機していたカンはナムから旅館の親子もチョンの一味だと聞かされ壺の中にあった大金を燃やしてナムと合流します。
チャイナとの取引の現場にカンは襲撃をかけナムは撮影しながらソルランを救い出します。
連中を一掃したカンは漁船で逃げたチョンを追いかけて飛び乗り格闘します。ナムから緊急用に渡されていたカメラで「黒幕はパク刑事だ」と証言を取るとナイフを突き刺しました。
チョンはそのまま海に落下するがカンも力尽きそのまま息を引き取ります。
ソンファとソルランは島に残る事になり、ソウルに戻ったナムはユン刑事の無実を証明した後、ユンの妻に「故人の汚名が晴らされ安堵しています。ユンは勇敢な刑事でした」と手紙を送りました。
そして取材した映像はお蔵入りすることにしました。
感想/乱暴な記録
漫画の世界かとツッコミいれたくなるほどカン刑事が強すぎますよね。
そしてチョンの存在がよく分からない、組織を率いるほどの人には見えないし女性を実験台に今まで散々してきた最低な奴なのに側近がそれを口にするとクズな奴と殴りつけるので意味が分からない。
この映画はスタントマン出身とゆうこともありアクションを見て楽しむ映画のようですね。ただナイフやロープ、ボールペンなどを武器にするのは良いですが効果音がちょっと・・・たまに笑ってしまいました。