作品情報とキャスト
秘密を抱える皇帝・皇子・将軍の3人が記憶を失う姫を愛し、隠された真実が明らかとなると感動が押し寄せる中国ラブ史劇
すべての記憶を失った容楽は西啓の長公主だと皇帝・容斉に知らされます。北臨の皇子・無憂と政略結婚することになるが密命により宮中では仮面で顔を隠し町では茶楼の女主人・漫夭として二重生活を送り始めます。無憂は結婚を拒んでいたが漫夭の正体を気付かずに愛するようになり容楽も彼の性格に心惹かれるようになるがそんな姿を見て苦悩する容斉。そして無憂のライバルである北臨の将軍・傅筹は陰謀のために容楽に接近するが彼女を愛してしまう。それぞれの秘密が複雑に絡み合うなかで真実が明らかになったとき、かつてない感動が押し寄せる。
ネタバレあらすじ/白華の姫
第54話/秦家の姉妹
項影から「ある者が会いたいと言っています」と風鈴を渡された容楽は無憂に置き手紙を残し出自を知る貴重な機会なので馬車に乗り込みます。
風鈴には見覚えがあり傅筹から痕香(秦湘)は秦永の娘だと知らされていたので誰が待っているかは予想できたが赤ちゃんがいたので驚きます。
容楽は断片的にしか記憶がないが風鈴は妹の秦湘(痕香)にあげたものであり自分の名前が「秦漫しんまん」だと知ります。幼い頃に習った詩を謳い二人は涙の再会を果たし秦家の令牌に挨拶に向かいます。
傅筹は符皇后の輿入れの歳の侍女から20年前に北臨が復興した際に允赫と西啓帝・容毅が中山で会盟した時の話を聞き出していました。
宸国に占領された北臨の皇族は宸国の臣下となったが符鴛が允赫と情を交わし輿入れが決まった事で陛下は宸帝に目をかけられるようになり軍権を得ました。允赫が謀反を起こして宸国は分裂し北臨を得て容毅は西啓を得ました。符一族が皆殺しとなったあと現在の寧が皇位簒奪を企て宸国の権力を得ていました。
允赫は盟を結ぶために容毅を中山に招いたが雲貴妃を所望したので関係悪化を防ぐために符鴛に天命の毒を飲ませて記憶をなくさせ贈ったのです。そのあと符皇后は冷宮に入れられ周りの者は消されました。
傅筹は実の両親に復讐させるために操られていたのかと苛立つが符鴛が産んだ子が自分でないなら一体誰なのかと思います。
真の敵が誰だが分かっていないようだなと前に言われたことを思い出し真相は容斉が知っているはずだと思います。
容楽(秦漫)は無憂と傅筹が双子の兄弟で秦家の取り潰しは符鴛によるものであり、命じた允赫も騙されていたのだと痕香に教えます。
自分たちが離散したのはすべては符鴛と天仇門の仕業だと知り痕香は今まで何をしていたのかと嘆きます。
容楽が丸1日目を覚まさないことで項影は蕭可を呼びに行くが無憂に発見されてしまいます。容楽が目を覚まし安堵する痕香だったが天命の毒に侵されていると知り驚きます。
無憂は痕香の子をあやす容楽を見て無理に連れて帰るより毒を盛った者を捕まえる方が先決だと思い引き下がります。
第55話/青梅のなる木
容楽は痕香が帰ってきたと思い出迎えようとしたが「痕香と項影の安全と腹の子の将来を思うなら一緒に来い」と西啓の皇帝・容斉が現われました。
安全な方法で解毒出来るのは自分だけ、母子の安全は保証すると言われ容楽は従うことにしました。
容楽がいなくなったと知った無憂は傅筹の協力が必要だと思い文を書いて項影に託します。痕香は私のためでなく自分のために生きて欲しいと伝え項影と離れます。
容楽は容斉に連れられ冷宮に到着すると山河志の解読が目当てなのかと思うが町に散歩に出ると民たちから容斉が気楽に話しかけられていました。
容楽は漫と呼ばれ「奥様もご一緒でしたか」と言われ驚きます。
「無事に子供が生まれたら解毒して返してやるから当分誰にも邪魔されずにここで半年間平凡な生活を送ろう」
容楽は長すぎると断るが「本当に無憂がそばにいて幸せになれるなら必ず失われた時間は返す」と言われ従うことにします。
容楽は断片的に過去の映像を見るが無憂だと思っていた人がたまに容斉に見えるので戸惑います。
容楽の好物の青梅が出来たから採って梅酒を作ろうと誘われます。かつて一緒に梅酒を作っていたと言われた容楽は出来上がった頃にはお別れねと告げると容斉は悲しそうな表情を見せます。
風鈴を飾るときに高さを指示する容楽は「ちがうわ、斉兄さん」という言葉がふいに出て驚きます。
その頃、傅筹は容楽がいなくなったと報せを受け北境の捜査を命じると尉国の大軍が北臨辺境を攻めていると一報が入ります。南境の無憂は北境の軍勢だけでは無理だと思い容楽の捜査を無隠楼に託し軍を率いて向かいます。
和解して気持ちの整理が付いた傅筹は朝廷を退くから後は頼むと無憂に告げます。
第56話/冷宮の記憶
青竹苑で夫婦のように暮らす容楽(秦漫)と容斉は梅酒が完成し口にします。容楽は懐かしい味だと思い容斉は心からの笑顔で見つめます。
容楽が男の子を無事に出産し容斉は無憂に知らせます。休ませなければと赤ちゃんを任せるが悲鳴を聞いて駆け付けるとそこには皇太后がいました。
無憂は青竹苑に到着するが皇宮に連れ戻された後だったの誰もいませんでした。
皇太后から叱責を受ける容斉だが「私の望みは容楽の幸せです。子を返して下さい」と言い放ちます。
「20年余りも前の話ですよ、秦永と雲貴妃を葬り允赫にも地獄を見せたのにまだ足りないのですか。無憂に両親の罪を償わせようとしている。復讐のために巻き添えにした者たちの命は朕の命では償いきれません。母上は朕を息子と思ったことがあるのですか」
容楽は目を覚ますと見知らぬ場所に軟禁されている事に気付き約束が違うとやってきた容斉に怒ります。
「一緒に暮らすうちに信じたけど最初から騙すつもりだったのね、子を返して」
容斉はもう一度信用して欲しいと訴えるが「すぐに戻らねば公主を罰する」と知らせが入り仕方なく出て行きます。
軟禁される容楽は辺りを見回すと自分が剣術を学んでいた光景を思いだし、「北臨帝に一族を殺されたお前を救い西啓の冷宮で剣術を学ばせた、仇を討ちたければ私に従うのだ」と林申の声を耳にします。
そして、冷宮から出る事はなく育っていたが塀の向こうから見える花を手に取ろうとしたところ当時皇子だった容斉と出会った事を思い出します。
容斉は愛し合い将来を誓った仲なのに符鴛の計画により秦漫が急に公主の容楽になり、彼女は自分を守るために天命の毒を飲んで記憶を失ったのだと思い出し悲しみます。
あの時、符鴛と林申の密談を聞きすべて騙されていたのだと気付いた秦漫が殺されそうになったので逃がそうとしたが符鴛に「天命の毒を飲まなければ容斉の命はない」と脅されたのです。