台湾ドラマ「悪との距離」全話ネタバレ感想・あらすじを最終話の結末まで紹介

台湾ドラマ/悪との距離

台湾版エミー賞と称される金鐘奨では異例の史上最多14ノミネート6部門受賞をはじめアジアの複数のアワードを受賞

 

ストーリー&キャスト

2年前に起きた映画館での無差別殺人事件で息子を失った報道局の副局長・宋喬安は新人アルバイトの李大芝の適性を見抜き編成業務を任せるが彼女は息子を殺した殺人犯・李暁明の妹だった。

李暁明の弁護士・ 王赦は悪徳弁護士と世間から批判を浴び遺族から汚染物を投げられたりしながらも揺るぎない信念で職務に奔走する。 すると黙秘を続けていた李暁明が心を開きかけたとき事態は急変する。

宋喬安(アリッサ・チア)劉昭国(ウェン・シェンハオ)王赦(ウー・カンレン)李暁明(ワン・コーユエン)李大芝(チェン・ユー)應思悦(ゾン・ペイツー)など
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ネタバレあらすじ/悪との距離

 

第1話・被害者

2年前に映画館で無差別殺人を犯した李暁明に最高裁は死刑判決を下しました。

李暁明の当時の精神状態や動機はいまだ不明であり、弁護士・王赦は同じような事件が起こるのを防ぐためにも真相を明らかにするべきと会見で答えるが遺族から汚物を投げ付けられます。

王赦は世間から悪徳弁護士と非難されるが信念をまげるつもりはなくネットメディア先駆ニュースの劉昭国を訪ね再発を防ぐためにも死刑執行は遅らせるべきと訴えます。

 

SBSニュース報道局の副局長・宋喬安は、いきなりディレクターが破水した事でテンパるが入社2ヶ月の新人アルバイト・李大芝の意見でスムーズに終えることができ、彼女の適性を見抜き編成業務を任せることにします。

すると提携することになった先駆ニュースの劉昭国がやってきたので口論となるが娘・天晴がやってきたので3人で帰ります。2人は離婚する予定であり2年前の事件で息子を失った遺族でした。

ガセネタに振り回されイライラする宋喬安は天晴の「お兄ちゃんが生きていればママは幸せだったのにね」という置き手紙を目にします。今日は天晴の誕生日であり劉昭国と食事をしているので急いで向かいます。

 

母の日が近くなるとイライラしているから気にするなと廖紐世に言われた李大芝は宋喬安の息子が無差別殺人事件の被害者だと知り驚きます。

兄・李暁明が殺人犯で逮捕されてから店は嫌がらせを受ける羽目になり両親は家を売って引き籠もりました。両親は酒に溺れ喧嘩ばかりとなるが母親から「両親と兄はいないことにして自由に暮らしなさい」と新しい名前・李大芝(元の名は李暁文)を与えられていました。

連絡が付かない両親を心配していたが兄が起こした事件の遺族が目の前にいる事で心を痛めます。

(李大芝はカフェ経営の大家さん・應思悦の一室を借りて住んでいるのかな?應思悦に可愛がってもらっているみたいね、姉のような存在。應思悦の弟・應思聡は・・・まだ謎。天晴はパパとは仲良いがママとは距離がありそうね)
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第2話・侵入者

李大芝はSBCニュースの上司・宋喬安の9歳の息子が兄に殺された被害者だと知り退職願を提出します。

昇進を妬まれたり苛められたりしたのかと心配されるが「期待に応えられない、みなさんを失望させたくない」と告げます。「鬱病なら病院に行け、そして辞めるなら月末にして」と言われ頭を下げます。

廖紐世は李大芝が大学教授の推薦で入社してきたので連絡を取るが彼女は病気持ちではないと知ります。事件後変ってしまった宋喬安に「もっと周囲に関心を持て、優秀な人材がどんどんいなくなる」と注意します。

 

應思悦は弟・應思聡が夜中まで起きて音がうるさいので早く寝ろと訴えるが一向に従ってくれる様子はありません。

幼稚園に精神異常者が侵入する事件が起き愛娘を幼稚園に預けていた美媚は震え上がり妻から連絡を受けた弁護士・王赦も現場に向かいます。SBSニュースはすぐに記者を行かせて中継を結ぶ準備に取りかかります。

また専門家からの話も聞きたいので精神科医の義弟に出演をお願いします。

 

6時間経過し警察が突入すると子供たちが無事だったので保護者たちは安堵します。しかし映像を見ていた李大芝は犯人を見て應思聡だったので驚きます。

(無差別殺人犯の李暁明が話し始めてからミステリーに突入すると勝手に思っていたがどうやらそんな話ではなさそうね。宋喬安はまず酒を止めないと娘からの信頼を得られないでしょう。完全に孤立しちゃってますね。自分を責めているのかな・・)

 

第3話・亀裂

幼稚園へ侵入した容疑者は将来を嘱望された若手映画監督・應思聡であり初監督作が失敗に終わったストレスで精神に異常を来し始めていました。

王赦は應思聡の弁護を務め、應思悦は父と警察署に向かうと弟は確かに許可も得ずに侵入したが撮影をしていただけでした。

王赦のおかげで釈放となるが精神鑑定などが必要であり罪になるかはまだ分からない状態でした。應思悦はただ撮影をしていただけなのに誘拐立て籠もりのような報道をされ賠償金の話までされたことで報道のあり方はそれでいいのかと李大芝を攻めてしまいます。

 

撮影のために勝手に侵入する人は精神がおかしいと美媚は言います。王赦は統合失調症の人全員がおかしくなるわけじゃないし司法の正義のもと保護されるべきと訴えます。

王赦は李暁明の母親を訪ねると「息子の死刑は当然だ」と言われます。「なぜ彼が変ったのか、辛くても逃げずに話し合うべきだ」と訴えると殺人犯を産んだ事で母親失格なんだと苦しみます。

美媚は王赦が家にいても加害者の家族と話してばかりなので「私と子供たちはあなたにとって何番目に大事なんだ」と怒ります。

(ちょっと王赦の考えは行き過ぎで偏りすぎじゃないかな。家庭のことまで突っ込んでくるし正直あんたに関係ないでしょと言いたくもなるような接し方だ。殺人犯の弁護ばかり引き受けそんな話ばかり家の中でされたら美媚も嫌になるに決まっている。李大芝も新しい名前で頑張っているのに見掛けて元の名前で呼んで接近するなよ・・・と思ってしまう。)

 

第4話・病識

王赦は妻・美媚が娘を連れて実家に帰ってしまったので訪ねます。

二人の子供を殺害した殺人犯の弁護をして王赦がテレビ出演したことで美媚は悪徳弁護士の妻として嫌がらせを受ける事になってしまったのです。仕事を取るなら離婚だと言われた王赦は困惑します。

 

精神科の妹からカウンセリングを勧められる宋喬安だがいつも通り酒を飲んでいたので何を言っても天晴は話を聞いてくれないと諦めます。天晴は妹夫婦の家で世話になる事になり迷惑をかけて申し訳ないと劉昭国は訪ねると宋喬安も天晴も問題なので二人を連れてカウンセリングを受けさせた方がいいと言われます。

 

應思聡が監視されているとナイフを手に暴れるので仕方なく通報すると統合失調症(精神分裂症)と診断され投薬治療が始まります。変わり果てた姿に家族は嘆き「本当に完治するのか、人生終わりではないか」と頭を悩ませます。

恋人がいる應思悦は「弟は海外にいると言った方がいい、精神分裂症の家族を持つ人と結婚するわけない」と父親に言われ困惑します。

勇気を持って弟が統合失調症だと打ち明けると「一緒に向き合おう」と言ってもらい、それを見ていた李大芝は自分も逃げてはダメなのかも知れないと思います。

 

李大芝は母親を訪ねると隠れながらも生計を立てるために働いていたが父親は酒に溺れていました。母親は自分を守るために追い出そうとしているのが分かり「自分だけ笑って暮らせない、一家心中しよう」と涙を流します。

家族は事件が起きてから李暁明の話をせず逃げていたが初めて3人で食事をし話し合います。劉昭国は自分なりに考え息子の物をすべて捨てようとしたが宋喬安は触るなと怒ります。「話し合うこともしない、息子の部屋に入ることもできない、この先どうやって乗り越えるのだ」と訴えると妻が嗚咽を漏らしたので抱き締めます。

(詳しく病気を理解出来ていないが治すために入院は必要なのでは?様々な症状があるのだろうが應思聡のようにナイフを持って暴れるような人は当然入院して欲しいと思うし、もし家族の中で誰かがなったらどうすればいいのか考えさせられる。・・・宋喬安と劉昭国は少しずつ和解しそうね)
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第5話・罪人

美媚は新しい幼稚園に娘を送ると尾行していた王赦に声をかけられます。車に乗り込むと彼のもとに電話が入り仕方なく送って行くが被害者に謝罪したいという相談でウンザリします。

王赦は貧しい家庭に生まれ養護施設に入れられていました。自殺未遂の経験もあり施設にいた時に自分が行くのを遅れた喧嘩で死人が出て友人が無期懲役を受けました。

「子供の頃に否定ばっかりされるとその言葉が今でも聞えてくる。今回依頼を受けた殺人犯は二人の子供を殺せば自分は解放されると信じやってしまった。殺したかったのは幼い頃の自分であり犯した罪は許されないが悪人なのか?」

美媚は自分の子を守りたいだけ、心の狭い人間に見えるでしょうと訴えると「殺人事件が起こると不安や怒りだけで理解しようとしない」と言われます。

 

鬱病だったネット配信者が自殺し、マスコミが前日に恋人と喧嘩したことを報道したために恋人のもとには殺害予告などが届くようになります。

恋人が最後に会話したメールなどを公開して喧嘩していないことを伝えるとSBS報道部に苦情が殺到します。宋喬安は前を向くために禁酒したが眠れなくなりストレスがたまると仕事場で発散させてしまいます。

それでもカウンセリングを受けるようになり劉昭国も協力します。

 

李大芝は恩人である應思悦に「必ず弟さんは良くなる、今は信じましょう」と告げます。

「上告する、李暁明が面会を望んでいる」と王赦から連絡を受けた李大芝は驚き両親は喜びます。しかし李暁明が銃で死刑執行される事が決まりSBSは中継を繋ぎます。李大芝は母親に電話して報告し目に涙を浮かべながら職務を全うします。

王赦は止めさせるために頑張ったが間に合わず李暁明は銃殺されました。彼の前に52人も待機しているのに何ですぐに銃殺されたのかと納得出来ず泥酔した状態で妻の実家に行き不満を漏らします。

(王赦の言い分はほんのちょっぴりしか理解出来ないのは私だけでしょうか。面会は本人が拒否していたから叶わなかっただけだし実現出来ないからと言って泥酔するほど落ち込むのはやはり考えが偏りすぎている。確かに動機はわからないままだけどもうちょっとキャラ的におさえてほしかったな。犯した罪は許されないが悪人なのか?って・・・。犯罪を犯す前に精神科医は入院を勧めているんじゃないのかな。王赦のような弁護士も必要なのは承知だが、そのせいで犠牲者が出てしまうのも事実でしょう。めちゃくちゃ難しい問題。)

 

第6話から最終話まで

6話・7話・8話・9話・10話

5話まででもそうだがここから先はもっと重たい内容になっています。なかなか自分に余裕がないと向き合えないと思う。最終的に私の中では余裕がないので考えても答えは出なかったがドラマの中では最終的には皆が前を向いているので救われる。