作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
47話・崩御
趙恒(宋の第三皇帝・真宗)は封禅の儀を執り行うため泰山に到着すると寇準から上奏文が届いたと蘇義簡に言われます。
軍の兵士への手当てを私財から渡したと書かれており王欽若と丁謂に読んでみろと渡します。君子を差し置いて身勝手な行為で宋の法を無視していると王欽若から言われ、趙恒は上奏するという事は手当を立て替えとし無心しているのだと怒ります。
蘇義簡は手当を理由に話したいことがあるのではと庇い、趙恒は寇準を呼び戻せと勅令を出すと丁謂と王欽若はお灸を据えないのかと慌てます。
劉娥は文伽凌を訪ね寿康が懐妊したことを伝えます。
趙恒は山間で蘇義簡だけを呼び自分の万が一のことがあれば皇太子はまだ幼いために皇后の垂簾聴政が必要になってくると告げます。皇后への忠誠心が最も厚い者は蘇義簡しかいないと告げ望みを託します。
病がほぼ完治した皇太子(趙禎)は郭清悟が飛ばして冷宮まで飛んで行ってしまった凧を探しに行くと李婉児と出会います。
李婉児は屋敷に招いてお菓子を差し立派に育っている我が子を見て目に涙を浮かべます。
趙恒は頂上には一人で行くから待つよう9人の臣下に命じます。蘇義簡は胸騒ぎを覚えながら見送り、朝廷で祈祷していた劉娥はお数珠が切れたので陛下の身を心配します。
趙恒があまりに遅いので蘇義簡たちは様子を見に行くと崩御していました。
48話・安定を図るため
泰山の頂へと一人で祈祷に向かった趙恒が崩御し、皇后と皇太子にすぐに知らせねばと臣下たちは話し合います。
陛下に別れを済ました蘇義簡は自らが向かおうとすると王欽若と丁謂に止められます。王欽若と丁謂がいれば儀式は行えるし曹利用と刑中和の補佐もあるし何が問題なのか訴えるといつも陛下のそばにいた者が一人で戻れば憶測を呼ぶと言われます。
大局ではなく二人の私心だろうと言い放つと警備に当たっているのは丁献容だと言われ衝突しそうになるが、こんな時になにをもめてるんだと仲裁に入る曹利用が向かうことになります。
曹利用も曹家のものであり皇后のもとに行かず冀王と曹鑑のもとに行ったらどうするんだと訴えるとその時は罪人にでもなると丁謂は言います。
劉娥は趙恒の身を案じていたが曹利用から陛下崩御の知らせを受けます。王欽若と丁謂が協議して崩御は当面内密し秘密裏に柩を都へと運ぶが情報が漏れる恐れは否定できないので皇太子の即位を決断し万が一の事態に備えるべきと進言されます。
劉娥はすべての大臣と皇族の屋敷を包囲するよう郭崇信に命じ冀王を宮中に連れて来るよう告げます。
陛下が崩御したことを冀王に告げ柩が到着するまで宮中にいてほしいと告げると簒奪を企むと疑っているのかと言われ安定を図りたいだけと告げます。
「あなたの周囲にいる邪心を抱く者から守るためでもある」と告げると冀王は従い、劉娥は監視を曹利用に託します。
冀王は崩御が事実なら劉娥と皇太子は孤立無援、今こそ大事を成し遂げる好機だと曹鑑からの伝言を冀王妃から伝えられます。兄上が亡くなった時にやめてくれ、皇位に興味はないと言い放つと子のためにもと跪れます。
劉娥は何で監視を冀王妃の兄である曹利用に託したのかと郭崇信に聞かれ邪心があるなら真っ先に冀王妃に向かったはずだと告げます。
劉娥は侍医がやってきたので隙を付かれたと思い冀王のもとに行くと曹利用が冀王妃を軟禁せよと命じていました。妻を守るために冀王が剣を抜いて乱心していたので劉娥は予想は的中したが安定を図りたいだけと言ったはずと説得します。
49話・遺詔の在処は?
劉娥は曹利用が妹の曹思斉のために謝罪しに来たので「冀王妃は説得に来たようだな、曹鑑の命か?」と聞くと予想通りでした。
冀王夫妻には危害を加えないと冀王に約束したし曹利用の忠誠心に感謝し劉娥は許します。そして曹鑑には静養して天寿を全うしてほしいと告げ曹府の警備強化を命じます。
蘇義簡より文が届き趙恒の棺が届くと知らされます。崩御の鐘の音を耳にした李婉児はショックのあまり倒れそのまま亡くなってしまい、陛下だけでなく妹同然だった李婉児まで失い劉娥は泣き崩れます。
劉娥は寇準が謁見を求めていると知らされ参内を認めるよう告げると、寇準は位牌の前で泣き崩れ切々と思いを述べます。
冀王は位牌の前に座るや否や冀王妃の体調が悪化と言われすぐに席を立っていなくなります。劉娥は皇太子には直ちに即位いただき葬儀を行わなければと王欽若から進言を受けると遺言ならあると蘇義簡は言います。
「皇太子・趙禎は長子であり皇子継承者である。まだ幼いために即位後は母である皇后を補佐と補佐役とする。皇后は皇太后として政と軍を取り仕切ること」
曹鑑が皇太子の即位には異議はないが補佐は臣下の中から選ぶべきと告げたので趙恒の遺志に背きご自身が補佐役になりたいのかと蘇義簡は言い放ちます。
曹利用は霊前の前で何をもめているのかと父にうんざりし「皇后と皇太子の参政は今に始まった訳ではありません。皇后は卓越した才覚をお持ちです、皇后の執政は大行皇帝の本望だ」と告げます。
臣下たちが賛同するなか「垂簾聴政は反対、女人による執政など認めるわけにいかない、ましてや大行皇帝なら遺詔を残していたはず」と寇準がやってきます。
50話・新帝の誕生
趙恒が李婉児を訪ねていたと知る寇準は遺詔があるはずと捜索を願い出ます。蘇義簡と曹利用は遺詔のために宮中をひっくり返すのかと訴えます。
劉娥は玉宸宮に向かうと臣下たちがもめていたので静粛にと叱咤し大行皇帝への忠義心を信じ考えを尊重したから捜索を許可したがこれでは死者への冒涜だと言い放ちます。
劉娥は大行皇帝の葬儀を行い埋葬しなければいけないので皇太子を即位させ補佐役は重臣たちでするよう告げます。
大行皇帝から遺言を託された蘇義簡は我々が皇后以上に皇太子を導けると思っているのかと臣下たちに訴えます。新帝となる趙禎の意向で劉娥と重臣たちの共同の補佐が決まり寇準と曹鑑も皇太子に直に訴えられた事で承諾します。
寇夫人が訪ねてきて寇準の非礼を謝罪された劉娥は国を思っての主張を責めるつもりはないと告げます。遠戚の甥・蘇洵を紹介されると趙禎の学び相手にどうかと提案します。
20年以上、大行皇帝に仕えていた張景宗は内侍総管を辞職したいと願い出ます。劉娥は認めたいが今は皇太子の即位前で大変な時であり大局を見てうまく仕切れる人が必要だと告げ、もうしばらくいてほしいとお願いします。
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新帝・趙禎の初の朝議が行われ劉娥は趙禎の手を取り姿を現します。寇準が鳳椅を撤去しろ、これでは垂簾聴政だろうと訴える声を耳にしていたので椅子を撤去するよう命じます。
先帝の皇陵の造営と埋葬について考えはあるかと聞くと完成に半年ほどかかると丁謂に言われます。趙禎は葬儀については丁謂に一任すると告げると、朝議を月2回に減らし政務については上奏文を通じて報告すると朝議の進行案を出されます。
蘇義簡は皇太后と陛下の前で五日ごとに朝議を行うと決まっていると告げると曹利用も同意し郭崇信は上奏文を運ぶ内侍と臣下が結託すれば権威が大きく損なわれると告げます。
先帝の埋葬を第一に考えたい皇太后は今は争いたくないと思い丁謂の提案を承認します。