作品情報とキャストの紹介
清朝末期から中華民国初期に運送と護衛を行なう「鏢局」の鏢師として生き抜いた劉安順の姿を描いた中国アクション大河ドラマ。
清代末期、太谷鏢局の創設者・戴海臣の娘・戴戎の許嫁である優秀な鏢師・劉安順は後継者と目されていたが掟を守るがゆえ反感を買ってしまい追われる事になる。北京に移動し広順鏢局を開業するが余所者扱いされて仲間に入れてもらえないのでルートを開拓するためにやってきた土匪の女・路瑶婷の護衛を引き受ける。暗殺計画に巻き込まれ山猫に路瑶婷が拉致されてしまい救出するために革命派の要求に応じ様々な苦境に立たされるが義侠心と仲間の支えによって道を切り開いていく。
ネタバレあらすじ
第12話暗がり峠の首領
逮捕状がないなら訴えると言い放つ劉安順だが土匪の隠蔽罪で賈克木に連行されます。
後ろ盾は荘親王だと佟哈は告げるが詐欺師として有名だったために話を流されてしまいます。
佟哈は遠世凱を訪ね、戴戎と李希平が沁格格に助けを求めた事で二人の口添えにより李安瀾はすぐに釈放され賈克木は苛立ちます。
劉安順は師匠も都に来ているのかと聞くが李希平と戴戎は何も知らないので否定します。
山猫を捕らえた戴海臣は捻軍で志を共にした暗がり峠の首領・路宗山のもとに向かっていました。
その頃、戴海臣と一緒に都入りしていた謝還は東京で儀表大の契りを結んだ革命派の金水と密会し銃3千丁と銃弾5千発が三日後に東郊に到着する事を伝えます。
路宗山と再会した戴海臣は山猫を引き渡し山から下りないように見張ってくれと頼みます。野性的で凶暴だが黒旗の元帥の息子だから傷付けるなと伝えると路宗山は驚きます。
劉安順が路瑶婷を守っていなかったら山猫に娶られていたぞと伝えると借りが出来たために路宗山は引き受けます。
下山した戴海臣は杜載山を訪ね護送路を譲るから劉安順に仕事の世話をしてくれとお願いします。一方、劉安順は路瑶婷を迎えに行くと「娘は解放するが荷を運べ」と夏老に言われます。
第13話/酢が好きな許嫁
路瑶婷を助けるために劉安順は反清勢力の武器の護送を引き受け彼女を連れて帰ります。杜載山は仕事を断られたため戴海臣を訪ねるが仲間は多い方がいいと変わらず護送路を与えられます。
路瑶婷は感謝の意を込めて料理を振る舞い劉安順はあまりに豪華なため驚きます。広順鏢局で皆で楽しんでいるとそこに戴戎がやってきます。美味しいから食べてみろと席に招くが戴戎が「好みはそれぞれね」と口にすると路瑶婷は「酢が好きみたいだから持ってきて」とエルへに言いました。
「酢が好き」とは「嫉妬深い」という意味があり戴戎は嫉妬が爆発します。
李希平は謝還を訪ねるが彼が持っていた数珠を見て反清勢力と関わりがるのかと疑います。
鏢門の掟で何を運ぶかは明かしてはいけないが戻ってきた戴戎は「劉安順が何やら荷を運ぶらしいが路瑶婷が何か関係していると思う」と言いました。
李希平と戴戎は同行しようとするが劉安順の性格からして断られるのは分かるので戴海臣から説得してもらおうと訪ねるが「峠にはコネがあるし初めての護送ではないから大丈夫だ」と言われてしまいます。
李希平は謝還が気になり張っていると革命派の金水が訪れ「荷は劉安順が運ぶ」と耳に届きます。
暗がり峠に戻る路瑶婷を見送った劉安順は護送隊を率いて出発します。
第14話/革命派の荷
賈克木は泥酔する李希平が「反逆者の荷を運んではいけない」と口にしたのを耳にし劉安順が率いる護送隊を追いかけ「反逆者が鏢局と手を組んで禁制品を運ぶと密告があったから荷を調べる」と告げます。
劉安順は管轄外で捜査権はないだろうと口にすると銃声が鳴り響きました。
警察を目撃して駆け付けてくれた路瑶婷の機転により護送隊を逃がす事に成功するが劉安順は彼女が心配で戻ると路瑶婷が撃たれて負傷していました。
護送隊と合流した劉安順は部屋を用意させ彼女の看病をします。エルへは未婚の若い男女が同室で夜を過ごすのはまずいのではないかと告げるが佟哈はさっさと寝ろと話を流します。
李希平と戴戎が訪ねてきたのでエルへと佟哈は誤魔化すが2人の様子が怪しいと察知した戴戎が押し入ってきてしまいます。
しかも徹夜で看病していた劉安順は座ったまま寝ており路瑶婷が寄り添っていました。
怒った戴戎は出て行き馬を走らせ李希平は心配で追いかけます。「お互い想っているのに喧嘩ばかりで何してるんだ、頭を冷やして戻ろう」と告げるが路瑶婷が寄り添っていたので戴戎は怒る一方でした。
李希平は抱き締めて落ち着かせ「俺がいるからもう泣くな」と告げるのでした。
第15話/峠の新入り
元捻軍で元帥の護衛だった張端和は暗がり峠を訪れると拷問される山猫を目にします。
元帥からの遺言で世話を託されたから山猫を引き渡してほしいと願うが猛獣は飼い慣らしているから問題ない、帰れと路宗山に言われます。
引き下がれないと張端和は腕比べを願うがそこにやってきた山猫は路宗山の子分になりたいと進言し受け入れられました。
戴戎は1人で考えたいと出て行くが困っているのを見てられないと李希平が追いかけてきます。太谷に帰るなら無事に送ると言われ「確かめたいのだ」と伝えると「だったら護送隊を追うぞ」と勧められます。
劉安順は「暗峠で会おう」と路瑶婷が置き手紙を残して去ったことで再び護送を開始します。
李希平は連れてくるからと戴戎を宿に残し馬を飛ばして追いつきます。
「例え誤解でもこじれるとやっかいだから汚い荷を運んでいるなら中止にした方がいいんじゃないか」と言われ、劉安順は引き受けた依頼を途中で断るのは掟に反すると伝えます。
今は荷を運ぶ事が先決だと思い戻って誤解を解いてくれとお願いしました。
李希平は引き返し「荷から離れられないし白袋に戻せるか護送にかかっているから仕方ない」と伝えると女土匪を選んだのだと悲しみ戴戎は帰る決断に至りました。