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「イ・サン」ネタバレあらすじ⑤最終話/ソンヨンが王室の一員/都承旨の裏切り/正祖の最期

 

韓国歴史ドラマ「イ・サン」全話のネタバレあらすじ

苦境な立場から王になり父親の無念を晴らして民のための政治を行った尊敬される正祖の物語!

イ・サン(イ・ソジン)ソン・ソンヨン(ハン・ジミン)英祖(イ・スンジェ)ファワン(ソン・ヒョナ)チョン・フギョム(チョ・ヨヌ)貞純王妃(キム・ヨジン)孝懿王妃(パク・ウネ)パク・テス(イ・ジョンス)ホン・グギョン(ハン・サンジン)

前回のページで、

「ついに王となったイ・サンは早速「私は思悼世子の息子だ」と言い放ち刃を向けてくる老論派を一掃するが権力を得ていく信頼する側近のグギョンの行動がおかしな方向に。世継ぎがいない事を心配する王妃は側室選びにソンヨンを推薦するが・・・」

までを詳しく紹介しました。そして今回は最終話まで一気に紹介します。

 

 

ネタバレ・あらすじ

正祖(イ・サン)はソンヨンの本心を知り宮殿を抜け出してソンヨンを迎えに行きます。

王ではなく1人の男として傍にいて欲しいと想いを伝えると、ソンヨンは心しか差し上げる事ができないがお仕えしたいと言いました。

王宮に連れて帰ると正祖は恵慶宮(サンの母)に認めてもらうためソンヨンをすぐに寝所に迎えました。ソンヨンを迎える事を元々賛成していた孝懿ヒョイ王妃は喜ぶが恵慶宮は絶対に認めない姿勢を示します。

宮殿の暮らしは楽ではないが全力で支えるからと王妃に励まされたソンヨンは誠心誠意、王様と王妃様にお仕えする覚悟を持ちます。

婚礼をあげたソン尚宮(ソンヨン)は挨拶に向かうが正式な達しを受けていないのだから側室ではないと恵慶宮の怒りは収まらず誕生日を祝う宴にもソンヨンと顔を会わせるなら出席しないと言いました。

 

間違った権力

ホン承旨(ホン・グギョン)は恩彦君(サンの異母弟)を訪ね元嬪の養子となる長男の称号を完豊と決めた事を一方的に報告し宮殿に連れて行きます。

正祖は側近を連れて闇市場の取り締まりを廃止するとかつて約束した商人に会いに行くが予想通り専売商人が店を閉めたせいで闇の商人は仕入れが難しくなります。商売の自由化を受け入れ店を開いた者には税の一部を免除する事を決めると専売商人の頭領が尋ねてきます。

説得して店を開けさせたが直接専売商人の意見も聞いて欲しいと言われ闇の商人も専売商人も守らなければならない民であるため正祖は提案を受け入れます。

ホン承旨は宿衛所隊長の権力を活かして左議政(チャン・テウ)を捕らえ屋敷を調べると行方をくらましたジュシクとやり取りしていた書状を見付けます。これは大妃が仕組んだ事であり左議政を捕らえている間に世子の座が空いたままでは王権も安定しないと政務報告会で吏曹判書が進言します。

王妃は完豊君が王様の後を継ぐためにホン承旨から教育されている事を知り、三司(王の諮問機関である3つの官庁)の大部分はホン承旨が登用した者だと気付いた正祖は権力を正しく使うはずだと信じていたので悲しみます。

また王宮殿に重臣をどんな事があっても入れるなと理由も知らされず命令されていた宿衛所では不満を抱える人が増え、テスやジャンボ、ソッキなど王様から信頼されている護衛官は人が変わっていくホン承旨の行動に疑問を抱いていました。

 

正祖は左議政を放免し慎重に調べるよう叱るが陰謀を企てていると思っているホン承旨は専売商人を捕らえ拷問し屋敷を調べ上げます。視察に向かった正祖は専売商人や民の姿が見当たらない事で気付き問題を円満に解決する機会を失ったことで激怒し事態の収拾をジェゴン官僚に任せました。

正祖は商売を自由化しても六矣廛(国の需要品を独占的に供給した6種類の商店)は保護する妥協案を許可しました。

ホン承旨は王様との関係を修復するため完豊君の件を急ぐよう大妃に協力を求めるが「己の野心の道具にする者を世子には認めないから余計なことはするな」と王妃に責められます。

正式な側室と認められていないソン尚宮が子を産んでも世子にはなれないと言い返すホン承旨だが近くで正祖は聞いていました。

「手にした権力は手段と方法を選んで使うべきだ」

信念を忘れかけているホン承旨には時間が必要だと信じる正祖は都承旨としての職を解き宿衛所の隊長に専念させ世子擁立の内幕と大妃の関与とその目的を調べるよう命じます。また左議政チャン・テウを領議政(朝廷の最高位官職)、吏曹判書チェ・ソクチュを右議政、チャン・ギュチョルを都承旨に任じました。

王様の敵である大妃と手を組んでしまった事を心から悔やんだホン・グギョンは反省し会うのは今日で最後だと伝えるが王妃から調べるよう命じられていたテスは大妃とグギョンが密会している現場を目撃し敬い慕っているから欺いているのなら手遅れになる前にやめるよう進言します。

すべてを知る王妃はグギョンを呼び付け「元嬪のことで過ちを犯した時は王様への忠誠心だけは信じて許したが王様を欺き大妃と内通しているのは忠誠心ではない」と言い放ちます。

グギョンは王様に認めて貰おうと真剣に取り組もうとしていたが王妃がやり直す機会を与えてくれそうにない事で殺める計画を立てます。

行幸での宴の席で清から手に入れた毒を王妃の料理に入れるよう指示し狙撃班を忍び込ませるため護衛官の配置を手薄にさせるがソン尚宮が過労で倒れた事で王妃は傍につき正祖が変わりに出席します。

グギョンは土壇場で計画を中止するが何者かが水刺間(王宮の料理を担当)の尚宮の命令と偽って毒味をした事が分かり王様の料理に毒が混入された疑いがもたれます。テスは女官を外に連れ出そうとする護衛官を捕らえグギョンの命令だと知り言葉を失います。

グギョンに濡れ衣を着せようとしている者がいると最後まで信じていた正祖だが、すべてを知っている王妃さえいなくなればと自ら罪を認めた事で落ち込みます。

領議政が事件の調査をする事になり大妃や右議政は関与が暴かれると怯えます。

グギョンは領議政から厳しく拷問を受けフギョムから言われた最後の言葉を思い出していました。

「権力を握った者は手にした力が大きいほど転落の時期も早く訪れる。必ず同じ目に遭うはずだ」

信じていた者の命を奪うことはできず逃がしたい気持ちはあるが王として大逆賊を許すことができず悩むが直前になって暗殺を取りやめた事をテスから知らされ重臣たちの反対を押し切りグギョンを流刑と処しました。

一月後、グギョンは軍の改編とそれに伴う改革案を王様に残し病死しました。

 

朝鮮人参の貿易を合法化

恵慶宮から新たな側室(和嬪)を迎えて一月が経つのになぜ部屋を訪れないのか責められるが正祖はグギョンの死で落ち込んでおりソン尚宮を訪ね慰めを受けます。

深刻な干ばつで民の暮らしが疲弊し物ごいになる者や甲利(借りた金の倍を取る高利貸し)に手を出し奴婢になる者が後を絶たない。また役所の目を盗み返済できぬ者は清に売り飛ばされており蓮花坊と彰善坊に拠点がある噂がありました。

正祖はテスら護衛と共に視察に出ると不当な目に遭った民を無償で助けているチョン・ヤギョンと出会い初めてグギョンに会った時を思い出します。

筆跡を見ると「中庸」に関する70の問いに早く答え名前も書かず姿を消した儒生だと分かります。

人並み外れた才能を持つヤギョンだが型破りな答案の内容だったため審査員がよく思わず科拳に落ち続けていました。

正祖は自ら合格者を選びヤギョンを首席で合格させるとヤギョンは中枢府(特定の職務を持たない官庁)を希望しました。

 

罪なき民を売る連中と取引する清の商人を捕らえ投獄します。清の使節団が参り清の民を放免するよう言われるが朝鮮で起きた事件であり正祖は断ります。

清は捕盗庁に兵を送り武官と睨み合いが続きます。重臣たちは今すぐ商人を引き渡すよう言いますが領議政や右議政は領内で罪を犯した者も罰せずに民と国は守れないから引き下がってはいけないと進言します。

清の使節団の大使はソン尚宮が清へ図画署の勉強で訪れた時に山水画を贈った人でした。ソン尚宮は大使を訪ねると側室になった祝いの詩を頂き、それを正祖に見せに行きます。

非道な行いをできない大使だが周りの状況に邪魔され思いを伝えられない現状だと知ります。

清は反乱鎮圧に巨費を投じ国庫は底を突いていました。重臣たちは反目して民は困窮し強硬派は朝鮮との戦いで打開しようとしていた。正祖は戦を避け双方の利益になる方法を考え、朝鮮人参の貿易を合法化する案を出しました。

朝鮮にとっては農民や商人の利益が増え国の財政が潤い、清は取引が増え値段も下がり利益を得る事ができます。

清は提案を受け入れ罪人は朝鮮で裁く事が決まりました。

親蚕礼に関する問いに和嬪が答えられないなかソン尚宮がしっかり答えた事で孝懿ヒョイ王妃は喜びます。また朝鮮と清の件の手柄が認められたソン尚宮は懐妊し、恵慶宮から正三品、昭容の位を授かり王室の一員として正式に認められます。

昭容(ソンヨン)はヒャン王子を、和嬪は王女を出産し心の重荷を下すことができた王妃は感謝し恵慶宮は喜びます。

 

正祖は思悼世子(サンの父)の墓参りをした後、永祐園を水原府の華山に移し漢江に船の橋を架け墓所を建造し名前を顕隆園に改めると重臣たちに伝えます。

王位についた時に思悼世子の死に関与した者を罰しなかったのは時機を待つためであり数多くを科拳に合格させ優れた人材で壮勇衛を作り信頼するテス、ソッキ、ジャンボを総官にしたのは老論派が掌握する5軍営(都の内外を警護する5つの軍)を解体させるためでした。

朝廷を苦境に陥れた老論派の旧態から脱却するための墓移動は一歩であり、もし老論派が拒むなら英祖から授かった遺書(大妃を含め思悼世子の死に関与した者の断罪を容認)と連判状を使い朝廷から追い出す決意を固めていました。

 

結末「イ・サン」

〜数年後〜

ヒャン元子(世子に冊立される前の王位継承予定者)を世子にしようとする正祖に重臣たちが反対します。元子はまだ幼く昭容の身分が低いからです。

しかし昭容は英祖から母親(淑嬪崔氏)の形見を受け取っており先王の意志に反する事だと正祖は言い放ちます。

「世子冊立のため冊礼都監の設置を命じ、元子の母である昭容に正一品の位を授け宜嬪(ウィビン)とする」

役所を移転した水原に新都を築くため水原城の工事が始まった頃、ヒャン世子が麻疹により命を落としてしまいます。傷心する宜嬪だがお腹には新しい命が宿っており産まれてくる赤ちゃんのために気を張り立ち直ります。

しかし宜嬪は臓結病(現在の肝臓癌や肝硬変)でありかなり進行していました。

子を2度も失いたくない宜嬪は余命をのばすためだけに飲む薬はお腹の子に悪いとして治療をしない選択を取るが王様の肖像画を書き上げた後に倒れ亡くなってしまいます。

 

王宮に侵入した刺客を捕らえるとジュシクから命令された事が分かり壮勇衛が屋敷に踏み込むが逃走したあとでした。貞純大妃に助けられたジュシクは英祖の遺書や連判状を手に入れるために刺客を送り込んだのです。

正祖は水原に建設中の城を華城(ファソン)と命名し水原は漢陽とともに国の中心となる事を重臣に伝えました。

また老論派が動き出す時だと読んでいた正祖は大妃を監視するようテスに命じていました。

チョン検書官(チョン・ヤギョン)が作った拳重機の活躍もあり華城が完成します。顕隆園も完成し墓参りを終えた正祖は顕隆園を守る龍珠寺の住職を訪ねた際に刺客に襲われるが壮勇衛のテスやソッキ、ジャンボは襲撃に備えておりジュシクを捕らえることに成功します。

関わっていた右議政などすべての逆賊は斬首刑となり正祖は首謀者である何の後ろ盾もない大妃の命だけは助けました。

ジャンボは兼司僕大将に、ソッキは内禁衛大将に任命されます。また壮勇営大将に任命されたテスは最初に伝えたくて宜嬪の墓に報告しに行きます。

〜数年後 正祖24年(1800年)〜

聖君となるため王がすべき最も重要な事は何か、コン世子(サンと新しい側室の嫡男)に考えさせます。

正祖は視察に出ると都は貨幣が流通せず深刻な不況に陥っていました。倭国から輸入している原料の銅が値上がりし両班や商人が貨幣を貯め込んでいたため景気は最悪な状態でした。

新たに銅銭を鋳造する余裕はなく清の銅銭を買い取り流通させるが偽銭が多く出回るようになりました。

正祖は莫大な損失を受けてでも市場で暮らしを立てる商人に信用できない通貨を押し付ける事は出来ず銅銭を回収する事にしました。

正祖は病気が悪化しながらも銅の代わりとなる磁鉄銅を使った硬貨の鋳造に専念していたが気を失い倒れてしまいます。宜嬪の夢を見た正祖は意識を取り戻し最後の最後まで政務に全力を注ぎました。

サンの墓・健陸(コンヌン)が建造され、テスは全力で世子を守り正祖の意志を継ぐ事を誓いました。終

 

 

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