作品情報・キャスト
介護士を目指す明日香はクロユリ団地に引っ越すが隣の部屋で孤独死している老人を発見してから怪奇現象に襲われるようになります。
砂場で遊ぶ少年と友達になる事を約束し、清掃に来た青年の忍に相談すると霊能者を紹介されるが・・・・
監督は「リング」などを手掛けた中田秀夫
ネタバレあらすじ/クロユリ団地
両親(勲、佐智子)と弟(聡)と一緒にクロユリ団地の402号室に引っ越してきた二宮明日香。
お隣さん(篠崎)に挨拶に行くが物音はするのに応答してもらえなかったのでドアノブに菓子折を引っ掛けて帰ります。
クロユリ団地周辺を散歩していると1人の男の子が砂場遊びをしていたので声をかけるが無視されてしまいます。
また早朝から隣の大きな目覚まし時計に毎日起こされ明日香はうんざりするが家族の誰に聞いても音は聞こえないらしく不気味に感じます。
介護士専門学校に通う明日香は砂場で遊ぶ男の子に声をかけると前みたいに無視される事はなく話してくれたが、ミノルと名乗る男の子は本当のおじいちゃんではないけど2人で暮らしていると言いました。
友達がいないミノルに明日香は友達になると約束します。
授業で介護されず餓死してしまった事件の話を聞いた明日香は気になっていた篠原の部屋に入ると篠崎老人が壁に手をあてている状態で死んでいるのを発見し警察に連絡します。
篠崎老人の妻は前に死んでいて子供はいない事を知らされると野次馬の中にいたミノルが笑顔で手を振っていました。
佐智子「今度の連休は休めるのよね」
勲 「あ〜 大丈夫だろう」
佐智子 「また急な仕事とかやめてよ」
両親はなぜ同じ会話を毎日しているのだろうと明日香は不思議に思います。
隣の物音が気になり入ると清掃員の笹原忍が管理人に頼まれ部屋の掃除をしていました。
明日香は寝たきりの患者の身体を起こす授業を受けているときに、患者が急に篠崎老人となり「おまえ死ぬ」という声が聞こえ驚いて突き放してしまいます。
落ち込んで家に帰ると家族が消えていて誰の電話も繋がらない状態でした。
明日香は勲の弟夫婦に預けられ育っており専門学校に通うために1人でクロユリ団地に引っ越してきたのです。
十数年前に二宮家族が乗るツアーバスが谷に転落し奇跡的に明日香だけが助かっていたのです。
明日香の私物の時計はすべて事故が起こった時刻のままでした。
婚約者を自分が起こした事故のせいで植物状態にさせてしまった笹原は明日香が自分を責めて苦しんでいることに気付きます。
明日香が篠崎老人の霊を見るようになり苦しんでいたので笹原は知り合いの霊能師に頼み明日香を見てもらいます。
篠崎老人は自分を見付けてくれた事に感謝しているだけでもう出てこないから大丈夫だと言うが問題はミノルだと言いました。
13年前、木下稔(ミノル)は隠れんぼでゴミ箱の中に隠れたがそれに気付かない業者が回収し焼却場に入れられてしまったのです。
結末
クロユリ団地では13年前から原因不明の死亡事故が続いていました。
篠崎老人の霊はミノルと関わると危険だと知らせようとしていただけなのです。
ミノルが家を訪ねてきたので「あなたはもう死んでいるし遊べない」と明日香は伝えます。
しかし、明日香は取り憑かれて現実から逃げたいためにミノルを弟の聡だと思い込みミノルを家に入れて遊ぶようになってしまいます。
あなたがしている事は無責任で残酷なことだ。
霊は心に入り込むから何処へ逃げても付いてくる。とにかく家には入れてはいけないと笹原が連れてきた霊能師は助言します。
霊能師は祓いを開始すると同時に部屋のチャイムが鳴り確認するとミノルが立っていました。
ミノルは家族のそれぞれの声を使いドアを開けるよう催促してきます。精神的にやられそうな明日香の耳を塞ぎ聞くなと説得する笹原だったが植物状態である婚約者の声が聞こえドアを開けてしまいます。
ミノルは友達の仲を引き裂こうとする笹原を殺そうとします。明日香は一緒に遊んであげるから止めてと言うとミノルは約束だよと指切りしてきます。
それを止めようとした笹原はミノルに引き込まれ気付くと焼却場にいました。
笹原が焼き殺されミノルを祓うことは出来ずに精神が病んでいく明日香は再び伯父夫婦の元へ引き取られました。