作品情報キャスト
ウイグル自治区の大草原でロケした群雄割拠する戦国の地「九州」で戦乱の世を治め青年から英雄まで上り詰める中国ファンタジー超大作。
群雄割拠する九州で北陸の草原の真顔部が青陽部によって攻め込まれる。殺された真顔部の首領の息子・阿蘇勒は捕らわれるが連行される途中で自分が本当は青陽部の王子であり災いの星のもとに生まれたため養子に出されていた事実を知る。
青陽大君である実の父の呂嵩から呂帰塵という新たな名を付けられ同盟を固めるため人質として東大陸の下唐国へと送られる。そこで没落貴族の姫氏の庶子として生まれながらも戦士として名を上げようとしていた姫野と寧州の羽族に生まれるが国を滅ぼされ叔母とともに下唐国に身を寄せていた羽然と出会う。次第に固い絆で結ばれる3人だが戦乱の世の過酷な運命が待ち受けていた。
皇族達が治める下唐国、異民族の青陽部、虎視眈々と天下を狙う離国、動乱の世を治め英雄となるのは?!
ネタバレあらすじ/九州縹渺録
第54話・祖父のもとへ
内部抗争により青陽は破壊寸前でした。
沙翰に救われた阿蘇勒は祖父に会わせて欲しいとお願いします。彤雲山に登る山道に地下牢があるため険しい雪山を登るがカラスの大群に襲われ転げ落ちます。
突如現われた雷碧城から「狼主のために北都城を一掃する」と言われます。
「北大陸の未来の主は青陽人にあらず」と予言を受けたので瀚州の主となる人物に仕え偉業の達成を助けるのだと雷碧白は言います。
阿蘇勒は目を覚ますと「沙翰は埋葬した」と雷碧白に言われ激怒するが狼の群れの中で拘束され狼主から朔北の子孫として青陽を征する狼になれと強いられます。
頑丈な牢にぶち込まれた阿蘇勒は「かつて暴血により人々脅して草原を統治した祖父を死にたくなければ殺せ」と言われます。生き延びられるのは1人だけと言われ刀を放り投げられます。
「なぜ草原に戻ってきたのだ、憶病者には東大陸がふさわしい」と祖父に言われ困惑します。大辟の刀術の最後の一刀を教えられた阿蘇勒は悪魔にはなりたくないと受け継いできた血脈に逆らい向かってきた祖父を一振りで跳ね飛ばします。
白舟月は白凌波(長公主)の誕辰を祝うため謁見すると「庶子のあなたに祝う資格があるのか」と罵られます。
楚衛国は大胤に背いた逆賊だから死罪にあたると言われ、「人倫を重んじ兄への敬意から叔母上と呼んでいたが、国に背くなど考えもしない私に罪を着せるとは」と立ち上がります。
白舟月は先帝が自ら記した詔を掲げ「皇帝の位を私に譲ると書かれてある」と重臣達に訴えます。親政を望んだ兄の思いを無視して辰月と結託したのが大乱の原因だと告げ長公主を外に連れ出します。
そこには天駆と百里寧卿が手配した巨大な軍勢が天啓を包囲しており、すべてを率いていた白舟月は「朝廷から退け」と訴えます。長公主は寧卿に救いを求めるが「見捨てられたときに寧卿は消えました。今は下唐国主・百里莫言です」と言われ薬を差し出されます。
長公主は命を絶ち、白舟月は大胤国の皇帝となります。
第55話・それぞれの運命
阿蘇勒は決別するために「やっと暴血の戦死になったな」と現われた雷碧城に剣を向けます。
気付くと街中にいて「なでここに」と姫野が笑顔でやってくるが幻術だと読み剣を振り落とすと雷碧城はよくぞ見破ったなと言い残し命を落とします。
「お前が殺したのか」とやってきた狼主から「青陽の王になるか他の青陽の男と一緒に死ぬかえらべ」と言われます。
青陽の密偵が蘇瑪だったと聞かされた阿蘇勒はそんなはずないと動揺します。
その頃、蘇瑪は旭達罕に謁見を願い出ていました。
阿蘇勒を救うために真顔部の奴隷4000人を差し出し隙を突いて短刀をぶっさすが鎧を着ていたために失敗に終わってしまいます。
私兵が足りないので4000人手に入るなら有難いことだがずっと劣等感にさいなまれてきた旭達罕は受け入れません。
しかし青陽はまとまっていないため旭達罕を狙って青陽の主になろうと企てる部族もいました。
阿蘇勒は牢に入れられている蘇瑪に会いに行き情報を漏らしていたのかと聞くと彼女は微笑みながら認めました。善良でアリ一匹も殺せなかった蘇瑪ではないと告げると男たちに弄ばれながら何とか生きて北都城まで戻ってきたのだと言われます。
捜しにも来てくれなかった阿蘇勒のせいだと言われ、黙ってその場を後にします。
「楚衛で母親が待っているから帰ろう」と白毅に進言された白舟月だが今のままでは第二の白凌波が現われるのは時間の問題であり平和になったわけではないので皇帝の座に付く道を選びます。
白舟月は下唐国の世子・百里煜と婚儀を行ない天駆武士団を護国軍とします。・・・が、その横で百里煜はお菓子を頬張り子供のようにはしゃいでいました。
最終回の56話・草原の主
警戒しながらも宴の席で部族に襲われた旭達罕は辰月の力を借りて生き延びるが弟の貴木が命を落とします。
阿蘇勒はもうすぐ戦が始まると予想出来るので蘇瑪を逃がそうとすると失語の病を治したのが雷碧城だと知り辰月と結盟したのだと分かります。
復讐のためなら辰月と結盟するのかとがっかりする阿蘇勒は出て行こうとするが旭達罕も辰月の盟友だと知らされ駆け付けます。
死体がゴロゴロ転がっているなか足を進めると旭達罕が呆然としていました。手を切らないと命はないと進言すると「かかってこい」と言われ辰月が襲ってきます。
阿蘇勒は祖父から伝授された大辟の刀術で辰月を一掃すると旭達罕は「私が密偵だと告げろ、私の首を皆に見せ青陽の主になれ」と言い残し自害しました。
朔北人に囲まれた北都城は混乱し王子達が殺し合っているので民たちが逃走を企てる事が予想されます。
姫野のもとに行くべきと鉄顔に進言されるが多くの命を守るため、犠牲者たちの志を無駄にしないためにも戦う覚悟を決め、人々を集め食事や酒をふるまい、命を落とした九王たちをたたえます。
「青陽は滅びない、身分など関係ない、我らは家族だ、家族を害するものがいたら命懸けで守る」
阿蘇勒は兵を率いて城門に向かうと若者たちや真顔部4000人も合流してきます。門を開けると天駆を率いる姫野が駆け付けてくれたのを目にし一気に突撃命令を出します。
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