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映画「マザーウォーター」ネタバレあらすじと感想/京都を舞台にした人々の日常

 

作品情報・キャスト

美しい川が流れる京都の小さな町を舞台にした映画で登場人物が少なくフルネームも分かりません。

6人ほどでいっぱいになってしまうセツコが営む小さなBARがメイン。ひたすら人々の日常を見せられるだけで何も起こらないので苦手な人もいるかも知れない、のんびりした作品。

監督=松本佳奈◆ セツコ(小林聡美)◆ヤマノハ(加瀬亮)◆マコト(もたいまさこ)◆ハツミ(市川実日子)◆ジン(永山絢斗)◆タカコ(小泉今日子)◆オトメ(光石研)

 

ネタバレ・あらすじ

マザーウォーター

6人ほどでいっぱいになってしまう小さなBARがありました。

セツコが経営するこのBARにはウィスキーしか置いていません。

家具職人である常連のヤマノハはBARで座ろうとしたイスが壊れてしまい愚痴をこぼします。

セツコはイスがないのも見た目が悪いし面倒だからそのままにしていると言いました。

適当にBARをやっているだけと言うセツコだったが、ヤマノハは「適当じゃないんだよな」と思いながらイスを直したお礼に作ってくれたカツサンドを口にします。

 

店の前で食べてもいいかマコトに聞かれ豆腐屋のハツミはベンチを用意します。

前を通りかかった銭湯を手伝うジンはマコトに誘われ一緒にベンチに座り豆腐を奢ってもらいます。

タカコが営むコーヒーショップにハツミがコーヒーの匂いにつられてやってきます。

常連の銭湯の主人オトメは、コーヒーを飲みながら小説を読むのが日課のようです。

自分で入れると丁度いい感じにならないとオトメが話すと、

それなら豆を変えるか、場所を変えるか、でもこの辺に住んでれば大丈夫ですとタカコは言いました。

銭湯にはオトメの一歳になるポプラ(赤ちゃん)がいてマコトは子守しにやってきます。

(ポプラは人と人とが繋がりバトンのように子守されるようになっていく)

 

BARでいつものようにヤマノハが世間話しているとハツミがやってきます。

豆腐屋のハツミは朝早く仕事があるため、いつも閉まっているBARが気になっていたのです。

セツコとヤマノハは豆腐屋だと知り朝早くて大変そうですねと声をかけるとやる事があるから起きてしまう感じかなと答えました。

ベンチに座りジンが豆腐を食べているとタカコが訪れます。

ここで食べていく?

ハツミに言われタカコは一瞬戸惑うがジンの方に目をやり食べていく事にしました。 

ハツミはコーヒーを飲んでいると夕ご飯に誘われタカコの家に行きます。

タカコは自分の食べたい物しか作れないと言い、ハツミは食べたい物を作れれば良いと思うが小さい頃から豆腐が好きで食べたいから作っていた事に気付きます。

 

銭湯の手伝いをしているジンは引っ越しを何度も繰り返し飽きていました。

どこへ行っても何も変わらないと思っているのです。

桜が散り始めたころ、マコトは「自分で決めた事はどうなったって面白い、例え転んだとしても1回経験してごらん」と言われ悩んでいたジンは勇気をもって町を出ます。

コーヒーショップでハツミは最初に来た客はどんな人だったかセツコに聞くと小さい神様みたいな人でいつの間にか来ていつの間にかいなくなったと言いました。

それを聞いたタカコはうちに来た客も同じ人かもしれないとつぶやく。

ポプラは誰と手を繋いでも楽しそうだ。

この町の子供だと思っているのかもしれないとオトメは言いました。

この町の良さ、住む理由があり、人々は普通に生きてゆっくりと確実に変わっているが気付かない。気付けないなら町を出てまた探せばいいのだ。そうすれば自分の居場所を見付られる。

 

ひたすら人々の日常を見せられるだけで何も起こりません。タイトルがマザーウォーターであり人々の生活は水のようにゆったりと流れていると言いたいのでしょうか?BARのセツコ、コーヒーショップのタカコ、豆腐屋のハツミ、「水」が関係しているのでしょうか。散歩している時には必ず「水」が映っているし、なんかあるとみんな鴨川にやってきますから。3人の女性はなんらかの理由でこの町にやってきた。この町にいるオトメ、ジン、マコト、そしてポプラと出会い1人1人が繋がり互いに影響され穏やかに生きている。そんな映画ですよね。

 

 

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