作品情報・キャスト
アメリカ同時多発テロ事件が起こりNYワールドトレードセンターのエレベーターに閉じ込められた男女5人の運命。
ウーピー・ゴールドバーグをはじめ豪華キャストでマルティン・ギギ監督が映画化
ネタバレあらすじ/ナインイレヴン 運命を分けた日
2001、9.11 NYワールドトレードセンター
結婚して17年経つ実業家ジェフリーは妻イヴから離婚を申し付けられ弁護士事務所で話し合いが行われます。
ウォール街の億万長者であるジェフリーは週末だけの父親になりたくないと必死に説得するが出産も立ち会わず家庭をほったらかしにしていたのでイヴは承諾しません。
ジェフリーは帰るイヴを見送ろうと同じエレベーターに乗り込むが間違って上がるエレベーターに乗ってしまいます。
そこには他に3人の男女が乗っていました。
ギャンブル好きでいつも金欠なビルの保全技師エディは鍵の故障だと連絡を受け向かう途中でした。
バイクメッセンジャーのマイケルは仕事中で3歳の娘の誕生日なので早く帰りたいと願っている。
金持ちの男に別れを告げにやってきた精神不安定のティナは人生を取り戻したいと願っています。
エレベーターに閉じ込められた男女5人
5人の男女を乗せたエレベーターが35階を過ぎたあたりでビルに飛行機が衝突(米同時多発テロ)して激しく揺れます。
エレベーター管理者のメッツィーはモニターがすべて消え半分のエレベーターが止まり制御不能だと分かります。
5人は携帯を取り出すが通信不能でした。ティナがエレベーターが落ちるんじゃないかと不安になると爆発音を聞いていたジェフリーは「1945年にエンパイア・ステートにB-25が激突し80階から落下したが女性は助かった」と奇跡的な話をします。
マイケルとジェフリーが扉をこじ開けようとするが開かないようにロックされているとエディが教えます。
何が起きたのか分からないイヴは助けが来るからとにかく待とうと皆を落ち着かせました。
北東の90階から上で火災発生のためエレベーター管理室に消防士が到着します。
メッツィーはエレベーター32基と連絡が取れず高層階全基の防犯カメラが故障だと伝え、使えないから階段で行くしかないと教えます。
エレベーターの電気が消えたり点いたりし今まで落ち着いていたイヴは精神安定剤をティナから貰います。
ジェフリーは93年にイスラム過激派が北東の地下駐車場で爆弾を使い6人が死に数百人が負傷した件を話します。エディの同僚は脚を失っていました。
非常事態の手順があるのは分かったが勘を信じるとジェフリーが話すと5人は早く脱出しようと思います。
その時、メッツィーの呼びかけが聞こえてきます。エディは何があったんだと聞くと小型機が衝突したと分かるが詳しいことはメッツィーも知りません。
火災の鎮火が優先され助けが来るのはその後だと知らされた5人はなんとか耐えるから早く人を寄越してくれとお願いします。
極限状態
ビルに別の機が衝突しエレベーターは激しく揺れます。
信じられない光景に誰もが事故の可能性は消え故意によるものだと気付きます。
メッツィーは「お願い…早く脱出して。そこは危険」と伝えるとエディは「助けは来ないのか?」と動揺します。
「攻撃されてる」と知った5人は天井に脱出用のハッチがあるとメッツィーから知らされます。
マイケルが天井を剥がすと全員でエディを持ち上げるかハッチは開きませんでした。
全員で叫びながらドアを叩くが助けは来ません。
エレベーターの整備士は2度目の衝撃で全員避難し地上では大混乱となります。
人が次々と飛び降りていると知り5人は極限状態に陥るがジェフリーはロックを解除する方法はないのかと怒るとエディはマニュアルがあることを思い出しメッツィーに伝えます。
その時、イヴの携帯が鳴ります。
慌てて出ると息子JJを預けている母親からでした。
北東のエレベーターから出られないと伝えたあとマイケルとエディは妻に電話を頼むとお願いし電話番号を伝えます。
電話を変わったJJは「パパが働いているビルで火事だよ」と言いました。イヴは母親にチャンネルを変えるようお願いするが通信が切れてしまいます。
結末
イヴの母親は代理でエディとマイケルの妻に電話して伝えます。
メッツィーは事務所でマニュアルを探し出します。
エレベーターの中でそれぞれ人生を振り返るが煙が入ってきたためティナが持っていたペットボトルの水をハンカチに濡らして防ぎます。
国防総省が炎上しているニュースを横目にメッツィーはマニュアルを読んでも理解できず「見た目はシリンダーで円状型コイルがロックだと思う」と装置されている場所を伝えました。
エディが手探りだけで見つけドライバーでロックを解除する事に成功します。扉が開き喜ぶ5人だが階の中間に止まっていたので出られません。エディはシャフトの壁が柔らかいから掘ればなんとかなると言いハンマーで叩き続けます。疲れたエディに変わりマイケルが必死に叩き続けると掃除道具が穴から見えました。
女性であるイヴが穴から脱出するとエレベーターが少し落下します。ジェフリーは「二度と無視しないよ、愛している」とイヴが外した指輪を渡し「死ぬ気で走れ、逃げろ」と言いました、
イヴは「必ずロビーで待っている」と言い避難します。
残された4人は落下したぐらいで死ぬわけないと励まし合います。エレベーターは一気に落下するが自動でブレーキが作動し止まりました。
避難しないでただ1人管理室にいたメッツィーは衝撃を感じ調べると別の棟が崩壊した事を知ります。
応答がないエディに「もう行かないと、許して」と呼びかけ消防士に案内され避難しました。
イヴは煙が充満するなかエレベーターに取り残されている人がいると必死に助けを呼びます。
崩壊するから逃げろと言われたイヴだが見殺しにする事はできず消防士と一緒にエレベーターのドアを叩き呼びかけます。
声が聞こえ消防士がドアをこじ開けるがジェフリー達ではなかったためイヴは必死にジェフリーの名を呼びます。
するとジェフリーの声が聞こえ消防士が扉をこじ開けました。
ジェフリーはティナ、マイケル、エディを先に脱出させるが自分が出ようとするとエレベーターが更に落下して出られなくなってしまいます。
イヴは「あなたを置いていかない」と隙間から手を差し伸べるがジェフリーは「このビルはおそらく崩壊するから行ってくれ」と言い、マイケルにみんなを外に連れて行くよう願いしました。
消防士は扉を開けてエレベーターの上に乗りハッチをこじ開けました。
ジェフリーは差し出された消防士の手を掴むがその時、ビルは崩壊してしまいました。
「同時多発テロ事件の救助にあたった方々と被害に遭った方々にこの映画を捧げる」のテロップが流れます。