与君歌～乱世に舞う運命の姉妹～
歴史事件をベースに描かれたチョン・イー＆チャン・ユーシー共演の中国ファンタジー歴史ドラマ
あらすじ＆キャスト
勢力が二つの派閥に別れる大興王朝の時代。
実権を握れない若き皇帝の武宗・斉焱を守る紫衣局、そして斉焱を即位させたものの皇権と大臣を支配するために将棋営を主導する大宦官・仇子梁。
紫衣局の程若魚は皇帝の護衛官として宮中に入り、仇子梁の養女・仇煙織は思惑を抱きつつ斉焱に近づいていく。
そんな二人は家族を殺され長年離れ離れになっていた姉妹であることを知り・・・
ネタバレ鑑賞感想
43話・飲めない祝い酒
出自や珖王との関係も仇子梁にバレてしまった仇煙織（王若清）は韓岳が追い詰めた時に仕留められなかったことを悔やみます。
斉焱は韓定に調べさせると、仇子梁が飲む丹薬に問題があったと言われ珖王の策だろうとすぐに思います。仇子梁は神才軍を仇煙織と程兮に分裂させられた時に内通者がいると信じ籠って左車に調べさせていたと知り、ずっと前から帰京し高平の屋敷にいたようだと察します。
珖王は朝露の変から策を講じ、何度も程兮を阻み救ってくれたのは名誉のためだと斉焱は言います。
程若魚（王若泠）は祝い酒が配られていたので婚礼の日かと気付くが仇煙織に想いを寄せる厳修が酔っ払ってフラフラ歩いているのを目にします。うせろと剣を振り回し民たちを追っ払っており麗蓉の仇でもあるので同情せずにその場を去ります。
すると将棋営たちが再び現れ「将棋人の命だ、凌泠を見つけ次第殺せ」と耳に届きます。しかし仇煙織が自分を殺すわけないので恒安で何か遭ったようだと察します。
仇子梁は拷問にかけられる神医・田善のところに向かいます。助かる方法を教えろと訴えると極悪非道な奴は死ねと言われ吐かぬなら一日経つごとに親族を始末していくと脅します。
そして程兮のもとに行くと、お前は王若泠を駒として斉焱に送り込んだが仇煙織が姉・王若清だと知っているのかと告げます。まだ遊びたいなら二人を心が壊れるまで争わせろと告げ解放させてやります。
程若魚は仇煙織に命じられて護衛すると厳修がやってくるが行き先は変えないと告げ目くらましして逃げます。すると麗蓉を埋葬するためにやってきた程兮と出会い、送ろうかと告げるが袂を分かちましょうと程兮は去っていきます。
44話・骨肉の争い
程若魚は程兮が将棋営から命を狙われているのを目にし見兼ねて助けます。そこに厳修がやってくると逃げろと言われるが振り返ると程兮が刺されていたので驚きます。
厳修を責めると彼は言葉が思いつかず慌てた様子で命を救えと薬を放り投げると去っていきます。程若魚は程兮に薬を飲ませようとすると拒まれ「自分は善人ではないが仇煙織だけは信じるな、厳修も仇煙織の手先だ」と言われます。
程兮が死んだと左車から報告を受ける仇子梁は己の命を使って姉妹の仲を引き裂くとは感服だと酒で弔います。
程若魚が程兮を葬るころ、斉焱は仇煙織の助言通り正々堂々と仇煙織と戦う決意を固めます。恒安に戻る程若魚は正門のところで兵士たちが騒いでいたので何事かとたずねると俸禄を減らされ怒っているのだと知らされます。
しかし斉焱の腹心である韓定が紛れていたので何か裏がありそうだと思います。斉焱は仇煙織が猫に怯えて体をかきむしるのを目にし、やはり王若清だったかと告げます。
仇煙織は動揺する中、宮中に戻ってきた程若魚から厳修に程兮が殺されたと知らされます。守れと命じていたから何かの罠だと訴えるが斬られてしまい驚いて言葉を失うと、姉妹だと把握した斉焱は止めます。
そこに危害を加えた罪で左車が程若魚を捕らえようとしたので斉焱は今度は程若魚を庇い将棋営を返らせます。そして2度と仇煙織に刃を向けては駄目だと程若魚に忠告します。
程若魚を宮中から出す斉焱は仇子梁が姉妹を争わせるよう仕組んだのだろうと仇煙織に告げます。そこに韓定がやって来ると「万全の策がある、永遠に陛下の執剣人だ」と策を知った程若魚の言葉を伝えられます。
程若魚に協力し兵を丹鳳楼に引き付けろと命じると将棋営の金字棋は左車以外牢に入れられたと言われます。仇煙織から危機は転機にもなると言われ、斉焱は神才軍と将棋営の中枢が空だと気付き仇子梁は管理できず後任を選ぶはずと気付きます。
仇煙織は自分の令牌は奪われたが左車の令牌を奪っており差し出すと斉焱から韓定の手に渡ります。程若魚は紫衣局に行くと玉娘がいたので自分は王若泠だと名乗り宦官一派を排除するために協力してほしいとお願いします。
すると清光剣を差し出され珖王の肖像画に目を向けたので、珖王を先に救いたいのだと察し協力すると告げます。
45話・本心はどこにある
金字棋の選出の時に仇子梁は厳戒態勢を引いているので珖王の救出は後回しだと程若魚は告げていたが玉娘が従わないので仕方なく先に救出に向かいます。
珖王と左相が捕らわれている隠し部屋に向かうと、珖王は捕らえられたままの方が仇子梁を安心させられるし斉焱の身も安全だと言います。見張りの者に見付かってしまい将棋営と衝突する程若魚は抜け道を使って逃げるよう玉娘たちに指示します。
金字棋の選出に参加させられている仇煙織は仕掛けの事は程若魚に伝えてあるが守らないで厳修はどこにいるのかと思い、斉焱はいざ戦いとなれば機転が利く程若魚を信じ動揺せずに堂々と座ります。
程若魚は玉娘たちに追いつき外へと通じる壁を破壊して脱出すると、まさに金字棋の選出が行われている会場で包囲されます。
仇子梁が程若魚に歩み寄ったので傷付けるなと止めにはいる仇煙織は「程兮たちを殺したのは程若魚から親しい者を奪うためだなと強いられ認めます。利用してきたのは何故かと聞かれ、珖王を据えて自分が皇后になるためには先帝の遺詔を知る程若魚は必要だったからと言います。
しかし程若魚を殺せと仇子梁が命じたために記憶を失っているんだと訴えると、黙ってきいていた斉焱は体を征服し正気を奪うのが手っ取り早いと口にした左車の背中に短剣を投げつけます。
そして歩み寄り、朕の愛する者に触れるなと踏みつぶします。
斉焱は自ら命を絶てるし動乱も起こせると告げると短剣を自分の胸に刺します。「藩鎮は反乱の機を伺い平定された盧従とて反撃を余力を残す、鎮呉は仲間を殺され仇子梁を恨んでいる、平気なのか？」
程若魚を離すか朕とともに滅びるか選べと訴えると仇子梁は一人残らず解放しろと命じ去っていくが斉焱と仇煙織は火のあたらぬ部屋に閉じ込められます。
斉焱は単鳳楼の前で兵が騒ぐ中、程若魚が李得昀を浚ったと報告を受けるが浚ったフリだろうと彼女の意図を察し出て行きます。単鳳楼へ向かうと案の定、李得昀がいたので軍の俸禄の削減は根も葉もない噂だと告げ鎮めます。
そして暴動を起こさせた仇子梁の驃騎大将軍の任を解きます。