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映画「ザ・コンクエスト シベリア大戦記」ネタバレあらすじ(視聴感想)

 

作品情報とキャストの紹介

ポルタヴァの戦いでロシアはスウェーデンに勝利し1万人以上の捕虜をシベリアに送るが東方ではジュンガルと清の軍隊が衝突していた。

18世紀のシベリアはロシア・スウェーデン・ジュンガル・清の4カ国が死闘を繰り広げており、ロシアの若き軍人は清でパイザと呼ばれる金塊を見付けるべくシベリアに送り込まれるが部隊の中には捕虜となったスウェーデン人もいました。

ジュンガルとは最後の遊牧帝国と呼ばれ遊牧民オイラトが築き上げた帝国、ジュンガルの部族長の称号はホンタイジ。

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キャスト/監督=イゴール・ザイツェフ◆ヨハン・レネット(アンドレイ・ブコフスキー)イヴァン・デマーリン(イリヤ・メラニン)ピョートル一世(ドミートリ・ジョゼフ)

 

ネタバレあらすじ/ザ・コンクエスト

ポルタヴァの戦いでスウェーデンに勝利したロシアが1万人以上の捕虜をシベリアに送ったころ、東方ではジュンガルに軍隊を撃破された清が他国との協力が不可欠な状態となりました。

清はロシアとの交易をやめることをチラつかせピョートル(ロシア皇帝)を説得してくれと総督にお願いします。ピョートル帝は北方戦争中でありジュンガルと戦うわけないと思うが交易をたたれると財源を失うので賄賂とパイザを渡すと計画通り受け取りました。

(清でパイザと呼ばれる金塊は一国の統治者に渡され受け取ったものは戦の際に加勢を求められる)

 

総督は賄賂を見て黄金の山があるのではと告げるとピョートルは戦略と戦術が専攻である若いデマーリン少尉たちに金塊を探しに行けと命じます。

場所がシベリアの国境の川トボルだと聞かされたデマーリンは戦地じゃないかと脅え命を取り下げるようお願いするが受け入れられませんでした。

総督は若き軍人10名では少なすぎると進言するがシベリアで調達すれば問題ないと言われてしまいます。しかもヤルカンドの金塊はあくまで噂であり誰も見たことはありませんでした。

若き軍人は準備が整うまでトボリスクに滞在しそれぞれの一家でお世話になるが使用人のヨハン(捕虜のスウェーデン人)に敵とは一緒に飯は食えないと言い放った事でデマーリンは主から怒られます。

開戦から13年経ち諦めている人が多いなか、ヨハンはスウェーデンに必ず帰る希望を持ち、生きるためにはなんでもやるが争いごとをすると目立つため世話になったと出て行きます。

スウェーデン人は貧しくも犬が寄ってきたら少ない食べ物を分け与えていたが酔っ払ったロシア軍人が煩いと犬を斬り付けたことでヨハンは激怒し騒動となってしまいます。

先に手を出したヨハンを処刑しろと総督は命じるがデマーリンは騒動の途中で助けられておりスウェーデン人捕虜を遠征する部隊に入れてはどうかと提案し命を助けます。

 

遠征中、若きロシア軍人と捕虜のスウェーデン人は仲良くなり冬の要塞で1ヶ月過ごしているとジュンガルの指導者オンホンダイが訪問してきます。

要塞を案内して手の内を見せる事で平和を望んでいる事を訴えます。

オンホンダイは仲良くやろうと笑いながら去って行くがヨハンが総督から盗んだパイザを手土産に要塞を脱走して渡したことでロシアと清が手を組んだのだと思われてしまいます。

夜中に奇襲を掛けられたロシア軍は予想もしていなかったことで反撃する機会を失い多くの犠牲者を出してしまいます。仲間を失ったデマーリンはショックを受けるが理由を聞きに行った軍人の首だけが戻ってきたのでこれが戦争なんだと恐怖を感じます。

 

トボリスクでは要塞から出られず物資不足だと伝達があり息子をジュンガルに殺されたセミヨンは救援部隊に同行するが雪が積もった草原でジュンガルの襲撃に遭います。

物資をすべて奪われジュンガルが去って行くとセミヨンの回りには生存者が1人もいませんでした。また恋人ブリギッタに救援部隊に同行するよう伝えていたヨハンは再会を喜びます。

セミヨンは自力で要塞になんとかたどり着き戦死した息子のために火を灯すと部隊に誘ってしまったデマーリンから謝罪されます。

デマーリンは恋人のマーシャ(セミヨンの娘)が捕虜になった事を知らされ吹雪が強い日に1人で乗り込み指導者を人質にしてマーシャ達を解放させました。しかしヨハンに裏切られ捕まってしまい暴行を受けます。

ヨハンはスウェーデンに帰るために約束通り自由にさせてくれと伝えるがオンホンダイにブリギッタを買いたいと言われ断ると彼女が弄ばれてしまいデマーリンが閉じ込められている場所に監禁されてしまいます。

互いに殴り合い疲れ切ったあとヨハンは「彼女と共に自由にさせてやるから脱走してパイザを渡せと総督に頼まれたんだ。おそらくそれが原因で襲撃を受けたんだろう」と言いました。

総督は自分の財源を失うのをおそれ皇帝に金塊があると部隊を出させてロシアとジュンガルが敵対するよう罠を仕掛けたのです。清に侵攻を続けていたドンドボの大部族もオンホンダイに呼ばれ引き返したことで清を守った事にもなります。

その頃オンホンダイはパイザを総督が持っているわけないだろうと叱咤され騙されて戦争を始めてしまった事に気付きます。

要塞を離れて故郷に帰るよう伝えろと拘束を解かれたデマーリンはパイザを渡され和平交渉に同意するなら大砲を鳴らして知らせろと言われます。

 

結末

要塞に戻ったデマーリンは英雄だと称えられ戦争を止めるには大砲を鳴らせばいいと教えます。

大砲を耳にしたドンドボはオンホンダイをムチの刑にしたあと閉じ込め大部族を率いて去っていきます。ヨハンはもと砲兵という事もあり「要塞の門を破壊すれば彼女を自由にする」と言われ受け入れます。

オンホンダイはドンドボの命を無視して報復を決め門を破壊した時点でヨハンを始末しろと命じていました。

ロシア軍は大分族が引き上げていくのを見ていたので完全に安心しておりヨハンが侵入して大砲で門を破壊するとオンホンダイの部族が襲撃をかけてきました。

裏切り者のヨハンの助けもあり退却するまでなんとか耐え抜いたロシア軍は犠牲者を埋葬しました。

少尉から大尉に出世したデマーリンは皇帝にすべてを伝え総督は処刑されました。デマーリンは戦争のない平和な時代を望みトボリスクでマーシャと5人の子供に恵まれ生涯幸せに暮らしました。

ロシアの地図作製史に貢献したセミヨンはシベリア地図帳と年代記を遺し80歳で他界しました。

ヨハンとブリギッタは18年後にスウェーデンに帰国しジュンガルについての回顧録などで有名になった。

 

感想

総督の計画は面白かったがジュンガルがよく分からなかったな。

まずオンホンダイが族長の大部隊を呼び寄せた意味はなんなのか。清とロシアが手を組んだ事を知らせるためだとは思うがわざわざ草原にいる部隊だけを一掃して何か変わるのだろうか。

そして鞭打ちで許されたのに故郷に帰れなくなった意味はなんでしょうか、ヨハンがパイザを持ってきたことで騙されたのにデマーリンを目の敵にしている理由はなんでしょうか。

族長に止められているのに報復に出る意味は・・・ちょっとその辺が中途半端でしたね。

そして中途半端といえばヨハンだ。彼女と一緒にスウェーデンに帰るために脱走してオンホンダイにパイザを渡したのは総督に騙されたとして理解出来るが、門を破壊する事を引き受けたあと自分が裏切り者であると知るデマーリンを狙っていたのに最後だけオンホンダイに砲を撃ちデマーリンを助けている。

それに門を破壊した時点で始末しろとオンホンダイが命じているのに狙われた場面もなかったようにみえる。まぁ~オンホンダイを信用できなくなったのでしょう(笑)

ツッコミどころは多々あるがロシア軍とジュンガルの最後の戦いは映像的に迫力ありましたね。

 

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