作品情報/キャスト
唐・貞観の時代。蘇州のある商人の娘・冉顏は母親の死因を調査するために検視官となる。嫡女だが義母に嫌われており決められた結婚から逃げるために家出をすると刑部侍郎の蕭頌に出会う。
推理力が高く冉顏の検死する能力に感心した蕭頌は彼女を専属の検死官にして事件を解決していく。死体に隠された真実を追い求めていく二人は反目しあいながらもお互いを信頼し絆が深まっていく・・・謎解きと絡み合いつつ描かれるピンチの時に助けに来てくれる孤高の殺し屋・蘇伏ふくめた三角関係も見所。
ネタバレあらすじ/大唐女法医
第5話・婚儀拒否
王倫は柳粲とアモリを唆して凝香を殺害したのが頭首だと思い短刀を手に襲います。
冉顏は亡くなったのは偽物だと教えると続けて蕭頌が「客にアヘンを売るために偽名で妓楼にもぐりこんだのだ」と説明します。
王倫は驚いて頭首の面を剥がすと亡くなったはずの凝香だったので驚きます。今まで凝香を救ってきた王倫だが自分に近付く者を消すために仕組まれた事だったと知りなんて自分は愚かなんだと嘆きます。愛していた人から裏切られたこと、そして自分を庇って亡くなってしまった翠眉の仇をとるため短刀を突き刺しました。
アヘンを売っていただけで隋侯の珠とは取引していない事が分かり糸口は絶たれてしまいます。
冉顏は柳粲が持っていた袋から沈香の香りしかしないことで香料商人を装っていたのではないかと思います。話を聞いた蕭頌は妓楼で柳粲と最初に接近した桑辰の物だと気付くが一足遅く、隋侯の珠を持った者は蘇州を出るはずなので封鎖します。
冉顏は役人に呼ばれ馬車に乗り込むが通行手形を渡す際に手首に彫り物があるのに気付き妙だと思います。そこに「門を閉じろ」と蕭頌が駆け付けてくれたおかげで助かります。
なぜ自分が狙われたのかと思うが蘇州から連れだそうとしたなら狙いは冉顏ではないと言われ、蘇伏から大事に持っていろと言われた簪のせいかと思い蕭頌に渡します。
蕭頌は調べると簪の中から珠が出てきたが熱を持たないので偽物だと言います。屋敷に侵入してその会話を聞いていた蘇伏は出て行きます。柳粲が持っていた隋侯の珠が偽物だと知った火麒社は唐を崩壊させることが出来ないので何としても蕭頌より先に見付けなければと思います。
簪を手にしたせいで危険な目に遭った冉顏は蘇伏に会いに行きます。顔も知らない蘇家の庶子に嫁ぐことが嫌なので蘇伏という者を浚ってほしいと本人とは分からずにお願いします。
輿が迎えに来ることはないと余裕をかましていた冉顏だが一行が冉家の屋敷にやってきたので塀を乗り越えるが桑辰の上に落下してしまいます。一目惚れされ告白されるが騒がしさにバレてしまい「逃げるなら侍女・晩緑を異国に売り渡す」と父親に言われ仕方なく輿に乗り込みます。
冉聞と高氏は無事に嫁がせる事が出来て満足していたが蘇伏が行方不明だと蘇家から連絡があり輿の一行は何物なのかと不思議に思います。到着して輿から降りた冉顏は蕭頌がいたので驚きます。嫁ぎたくないとずっと冉顏が言っていたので花嫁を横取りしに来たとからかわれるが検視のためだと分かります。
李県丞から説明を受け冉顏は4体の骸を検視します。
第6話・偽の遺体
男女4名の遺体が発見され冉顏は検視を行ないます。
蕭頌は4人に血縁関係がなく面識も交流もないのに何故同じ場所で残酷に消されたのか頭を悩ませます。体に共通する特徴はあるが一体の口から小指が発見された事で下手人を嚙んだのだと予想出来ます。
凶器が何か分からない冉顏は師匠の呉修和のもとに向かいます。蕭頌は彼女が母親の死因を追求するために検視人となった事を呉修和から聞かされます。兄代わりでもあった従兄・冉雲生が子供の頃に家族と長安に行ってしまい6歳で別宅に住まされ一人ぼっちになってしまったので仕方なく弟子にしたのだと言います。
凶器は不明だが胃の中に何も残っていないことから亡くなったのは昨夜ではなくずっと前だと思います。目撃情報がある事から遺体は偽物なのだろうと思い4人の家を捜索すると遺体と本人との背丈が合わないことがわかります。
蕭頌は馬車のタイヤ痕をたどるが山の中で不思議な音を聞いて頭痛に苦しみます。奇妙な車を発見し観察していると冉顏が拉致されたと報告を受けるが蘇伏によって助けられてしました。
蘇伏が彼女を抱き抱え連れていったので「下ろせ」と訴えるが「私は夫だ」と言われたので道を譲ります。
第7話・許嫁参上
隋侯の珠の行方を追う蘇伏は荘畢凡の家の隠し部屋を発見すると蕭頌が捜索のためやってきたので剣を構えるが彼は気付きませんでした。
冉顏は仮病を使って言い寄ってくる書生の桑辰が馬笛を使っていたことを思い出し捜査に協力を願います。荘畢凡ら4人の遺体が発見された現場で馬笛を吹いてもらうと蕭頌は頭痛を起こすが二頭の馬が走ってやってきました。
蕭頌は奇妙な車を発見した事を思い出し二人に見せると桑辰が1里進むごとに人形が太鼓を鳴らす記里鼓車だと言います。
車に契文が掘られているのを見て太鼓の音を譜面にし対応する文字と照らし合わせると「4人に天罰が下る。皮を裂くように」と磔刑を予告する文字が浮かび上がります。明日4人が処刑されると分かり早く4人の身元を探らねばと思います。
聞き込み調査をすると4体の骸は荘畢凡たちではなく4人の親族に間違いないと突き止めます。
そこに蘇伏が「迎えに来た」と現われたので冉顏は喜んで出て行くが後ろ姿を見た蕭頌は妓楼にいた者だと気付きます。また荘畢凡の家から押収した銅銭の位置が変わっていたことで探りに来たのではと疑い誰の手下なのか探るよう命じます。
冉顏は「自分に近付く目的は何?蕭頌を狙っているの」と訪ねると未来の夫だと言われます。蘇伏は「悪人しか斬らないが刺客なので嫁げば後悔するだろう」と告げるが冉顏の命を狙う刺客がいるのに気付きます。
宮中の者だと気付くが口を割らないので全員始末し笛を吹いて手下を呼び遺体を片付けさせました。
第8話・古墓の盗掘
桑辰は雨が降ってきたので「傘を拝借する」とメモを残し証拠品の中から荘畢凡の傘を持ち出していました。蕭頌はどんな時でも荘畢凡が傘を手放さなかったと証言を得て手掛かりを探すと桑辰のメモを発見します。
冉顏は妓楼に行くと彼女を捜す桑辰と蘇伏も向かいます。また荘畢凡が毎月18日に妓楼に行っていた証言を得て蕭頌も向かいます。
蘇伏と蕭頌は入り口で鉢合わせするが冉顏の近くで短刀を落とす者、そして桑辰が何者かに連れて行かれるのを目にします。二人は二手に別れ蕭頌は桑辰を追い蘇伏は冉顏の近くに座り短刀を手にする仲間が何人いるか調べます。
桑辰は傘の在処を話すと殺されそうになるが蕭頌が助けます。また冉顏を狙う者は蘇伏が一掃しました。
既に傘は持ち去られていたが桑辰はずっと調査をしており凶器は柄の短い鋤だと言います。また見かけによらず一度見たものは忘れないため普通の傘に墨の模様を描いて見せます。
蕭頌は傘をクルクル回すと「大梁倉庫」と文字が浮かび上がり白義を行かせるが既にもぬけの殻となっていました。
一方、冉顏は交流がない4人の繋がりをどうやって調べていいか迷っていると侍女・晩緑の言葉をヒントに百家衣を繋ぎ合わせれば何か分かるかも知れないと思います。
蕭頌も花絮晩が塗った百家衣を魏四娘が取り上げた赤子に着せ、赤子の家族が催す産湯の儀で金飾りを作る荘畢凡と宴席を用意する卜自孝が百家衣を見ているので共通点に気付きます。
赤い布が目的地までの経路だと突き止めた蕭頌と冉顏は向かうと古墓の入り口に到着します。凶器が柄の短い鋤である事から盗掘団だと気付き中に入るが古墓に閉じ込められてしまいます。
4人の遺体と官吏が使う剣の欠片を発見すると二人が閉じ込められたのを知る桑辰が蕭頌の部下である白義と朱七に助けを求めた事で救出されます。
県役所を封鎖し凶器を調べると朱七がいない事に気付きます。妻の看病で休んでいるらしく彼が使っている刀は捕吏の部屋にあるというので李県丞に持ってくるよう命じると破片と一致しました。