韓国ドラマ「イ・サン」
幼くして世孫となったイ・サンが敵対勢力に狙われながら育ち、民のための政治を行い尊敬される第22代国王・正祖となった生涯を描いた作品!!
見所と見解!全77話のネタバレあらすじを最終話の結末までまとめました
見所チェック
陰謀や策略が渦巻く中、幼い頃に友情で結ばれたソンヨンとテス、頭脳明晰な側近ホン・グギョンなど周囲に支えられ幾多の困難を乗り越え王となる。
- 幼くして世孫となり老論派に常に命を狙われるイ・サンの苦悩
- 幼い頃に親友の契りを交わし9年後に再会するソンヨンとテスの存在
- 老論派を指揮する黒幕・貞純王妃の存在
- 下級官吏からイ・サンを支え絶対的な権力を握っていくホン・グギョン
- 身分関係なく優秀な人材を積極的に集める正祖
見解・感想
思悼世子が米櫃に閉じ込められ餓死となったのは有名な話ですが、なにがあったにせよ実子を身動き取れない窮屈な場所に閉じ込めて餓死させるのはどうなのかね。
後に悔やんだそうだが遅い!!老論派に濡れ衣を着せられたのか重圧によるもので精神が崩壊し殺人を犯すようになったのかは分からないけども・・・
とはいえ、イ・サンの祖父・英祖といえば、最も長生きし在位期間も最長なんですよね。そしてなんといっても大ヒットドラマ「トンイ」のモデルとなった淑嬪崔氏の子でもある。
父親が米櫃に閉じ込められ餓死となったのにイ・サンは復讐心を抱きながら育ってもよさそうだが積極的に祖父から学んでいったので恨んでないのかな・・・
だが、罪人の子は王位に付けない理由で英祖の亡き長男・孝章の養子となったわけだが王位に就くと「余は思悼世子の息子である」と発言したことで幼い頃からずっと我慢してきた可能性はありますね。
父の墓を楊州から25キロ離れた水原に移し壮大な華城を約2年で建築したため父親への想いは強かったと思われる・・・が莫大な経費が!!
サンは幼い頃から命を狙われ続け寝るときも服を着替えず隙を与えなかったらしいから、そんな中でよく王座に就けたなと感心する。身分制度の改革を行ったのもすばらしい、普通に考えて生まれた時から身分が決まってしまうなんでおかしな話です。
敵対していた老論派を一掃したのはいいですが儒教的な礼儀により貞純王后だけ処分できなかったのがどうもひっかかる。イ・サンが亡くなると11歳で即位した23代王・純祖の後見人となったのは貞純王后であるし老論派が再び政権を握っているので謎の病死というのも老論派の毒殺が疑われますよね。
キャスト
イ・サン(イ・ソジン)
世孫、第22代国王・正祖。幼い頃に父・思悼世子が老論派の陰謀により死す。英祖の長男の養子となったサンだが無実を証明し王の座につくと「余は思悼世子の息子だ」と発言。人徳、武芸、学問に優れ老論派の攻勢を跳ね返し民のために改革に着手。
ソン・ソンヨン(ハン・ジミン)
図画署の茶母。幼い頃に女官となりサンと出会う。思悼世子の無実を証明した功労者。サンの側室。宜嬪。
英祖(イ・スンジェ)
最も長く生き最も長く王座についた第21代国王。淑嬪崔氏の息子。サンの祖父。
ファワン(ソン・ヒョナ)
英祖の娘、サンの叔母。
貞純王妃(キム・ヨジン)
老論派の黒幕。思悼世子を陥れる。サンを失脚させようと最後まで敵対するが最後は生きる道を選ぶ。
孝懿王妃(パク・ウネ)
サンが世孫の時に婚姻。子に恵まれなかったが人徳に優れ側室にソンヨンを勧める。
パク・テス(イ・ジョンス)
幼い頃にサンと親友の契を交わす。10年後再会し武官の試験に合格。サンを命懸けで守る。
ホン・グギョン(ハン・サンジン)
頭脳を買われサンの側近として活躍。サンから信頼され最も権力を持つ都承旨と言われ後に完成する宿衛所の長官。側室となった妹・元嬪の罪を隠すため間違った権力を振るい流刑となる。
全話ネタバレあらすじ/イ・サン
派閥争い
1762年、朝鮮王朝21代英祖大王は200年ぶりの太平な世を権力で気付いていたが朝廷では老論・少論・南人に分かれ派閥争いが絶えませんでした。
少論派が思悼世子を担ぎ上げようとしたが老論派が世子の失脚を画策すると英祖は世継ぎの位を剥奪し米櫃に閉じ込めました。まだ幼い世孫イ・サンは米櫃に閉じ込められ六日も飲まず食わずの父親である世子に食事を届けようとします。
内侍の服装を着て向かうと同年代のソンヨンとテスと出会い2人に協力してもらいます。父親の優れた画師の才能を受け継ぐソンヨンは母を亡くしまだ赤ちゃんである弟を医師の家に養子にだし女官になるため宮廷入りしていました。またパク・テスは内侍修行中であったが去勢していないのが暴かれてしまい手術されるのが怖くなり内侍になるのを諦めます。
「描いた絵を飾り箱に閉まってあるから、それを王様に渡せば会ってくれる」
世子の最期
世子に食事を届けに行った事がばれてしまい目撃されたテソが捕らえられたと知ったサンは恵嬪(サンの母)に助けを求めるが受け入れられません。世子が描いた絵を見付けたサンはソンヨンと供に宮殿を抜け出し捕らえられているテスを助け出し王様がいる雲従街に向かいます。
輿を止め米櫃に閉じ込められている世子に会いに行ったのは自分だと白状し誤解が解けるはずだからと世子が描いた絵を渡しました。
しかし…世子が亡くなった報せが届きます
サンの逃走を手助けしたソンヨンとテスは宮殿を出て行くことになり「宮殿から出られないなら自分達が行けるよう努力し世孫様を守ります」と言いました。サンは親友の契りを交わし2人が来るまで生きているから会いに来るよう伝えました。
サンが移送された東宮の割り当て金を使い果たし英祖は激怒し宮殿を出るよう命じるが身寄りのない子供達が売られるのを阻止するために使っていた事を知り命を取り下げました。
サンが東宮に移る前の住まいから武器庫が見付かります。
世子が謀反を企て武器庫が作られた噂が過去あった事から窮地に追い込まれるがサンはまったく身に覚えがありません。
世孫宮にいた者が厳しく取調べを受けます。
武器庫は誰が作ったのか調べるよう王命された内侍府尚洗のナム・サチョは役人パク・タルホ(テスの叔父)を使い調べさせます。
武器庫にあった銃は世子が亡くなった翌日に作られた事が分かり世孫を陥れるため軍器寺から横流しして作られた物でした。
銃の密売を調べていた者たちが刺客に襲われます。
ソンヨンとテスも力を尽くしてくれた事を知ったサンはナム・サチョに案内を頼み訪ねたが住まいは荒らされ姿はありませんでした。
9年後の世孫
サンは幼い頃の親友(ソンヨンとテス)の夢をよく見ていました。
夜中に刺客が現れ護衛官は探すが英祖が東宮にやってくると何故かサンの寝床で死んだはずの刺客が消えていました。
サンは心を病んで幻を見ていると噂が広まるがサンは毒を飲んで死んだ刺客の口の中から毒を採取していました。
清国使節団との接見を任されサンは貢物に朝鮮絵画を用意させるため図画署(王室と朝廷の出来事を絵で記す官庁)の画員を増やすための採用試験を行います。
図画署で下働きをしているソンヨンは宮殿に入り世孫との再会を夢見ているが武科になるため訓練していたテスはどうせ覚えていないと投げやりになっていた。
刺客が飲んだ毒は図画署から流れていると知りサンは膳を振舞うため訪れ使いの者を潜入させます。
毒を盗んだ者を突き止め、自ら捕らえようと向かうがすでに殺されていました。
テスは盗人の手伝いをして朝貢船に襲撃を掛けるが、それはサンが用意した清国への貢物(白布)でした。
サンは宴を開き清国の大使が絵画を好むことで機嫌をとるため図画署に依頼すると署長とソンヨンがやってきます。
ソンヨンはやっと再会出来たと喜びますがサンは気付きませんでした。
清国大使は当初の倍の貢物を要求してきました。
自分が盗んだ件で世孫が窮地に追い込まれているとソンヨンから聞いたテスは貢物の在り方を探しソンヨンは持っていた黄布を白に染めればと思い付きます。
世孫は大使の要求通り貢物を渡す事ができお礼を述べに図画署に行くと案を考えた娘の名前がソンヨンだと知ります。
ナム・サチョに調べさせるとソンヨンはテスとタルホと一緒に住んでいる事が分かります。
サンは宴の時に気付かなかった事を謝罪しソンヨンとテスと感動の再会を果たしました。
世孫暗殺計画~英祖の最期まで