中国時代劇/独孤伽羅
フー・ビンチンとチャン・ダンフォン共演の中国歴史ドラマ、政略結婚した楊堅を隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく独孤伽羅を中心に描いた作品。
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あらすじ一覧とネタバレ感想を最終話の結末まで詳しく紹介します。
あらすじ
南北朝時代の北周を舞台に政権交代が激しい乱世のなか独孤天下という予言を受けた独孤信には3人の娘がいた。
長女の般若は予言を実現させるため愛する人を捨て皇室に嫁ぐも悲しい運命が待ち受けていた。
次女の曼陀は自分の母が庶民の出身であることに引け目を感じ権力と金に執着して心を通じ合わせた楊堅ではなく唐国公に嫁ぐ。
主人公である三女の独孤伽羅は政略結婚で楊堅と夫婦になるが少しずつ心を通わせ隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく。
こちらも独孤伽羅と楊堅が主役のドラマ、この「独孤伽羅」とは違う描き方です
キャスト/フー・ビンチン&チャン・ダンフォン共演
独孤伽羅(フー・ビンチン)
楊堅(チャン・ダンフォン)
宇文護(シュー・ジェンシー)
独孤般若(アン・アン)
独孤曼陀(リー・イーシャオ)
宇文邕(イン・ハオミン)
脚本(チャン・ウェイ)
演出(ホー・シューペイ)
全55ネタバレあらすじ
1話・戦いの予兆
乱世の南北朝時代。
西暦534年、北魏の孝武帝は権臣・高歓を討とうとしたが洛陽近郊を制圧され大勢の配下が寝返ってしまったので兵5千と共に大将軍・宇文泰がいる長安に向かいました。
途中、伏兵の襲撃に遭いもはやこれまでかと諦めるが駆け付けた独孤如顔に助けられます。逃げこんだ場所には関中の習わしが書かれてあり「占いのクジを引き書かれている数字と壁の数字と照らし文字を並べると予言になる」と知った孝武帝は面白そうだと占ってみます。
「独孤の天下」
独孤将軍の助けを借り危難を乗り越え天下統一を果たすため独孤信という新たな名前を与え長安に都を遷すが宇文家に権力を奪われてしまいます。
西暦557年、朝廷の大臣たちは宇文覚の母親が公主だったことから即位させ宇文覚が北周を建てました。
北周に忠義を尽くす独孤信は「太師の宇文護がますます傲慢になり帝位を狙っているから始末したい」と宇文覚(北周皇帝)から相談を受けるが焦ってはいけないと宥めます。
宴の席で独孤三姉妹の長女・般若は「宇文毓(寧都王)はあなたに夢中のようだ、義姉上と呼ぶ日が楽しみね」と皇后に言われ戸惑います。次女・曼陀は母親が芸妓だった事を気にしており必死に皇后に気に入られようと努力します。
三女の独孤伽羅は幼馴染みの宇文邕が体が弱いのに馬球に参加すると知り心配で見に行きます。勝利したものの嫌がらせを受け落馬してしまい伽羅は文句を言いに行くが濡れ衣だと言われてしまいます。
「馬同士がぶつかっただけ、つまり馬が悪いって事なのね」とやってきた般若は躾が必要ねと馬に短刀を突き刺して落馬させ「治療費だ」と片耳のイヤリングを投げ付け去ります。
そなたが今すぐ欲しくなったと宇文護に抱き締められた般若は「あなたが皇帝、私が皇后になったら身を捧げると約束したはずだ」と言い放ちます。
「権力を得ても卑しい生まれだから郡主を娶っても朝廷からは蔑まれているでしょ。私の生母は富豪の太原の郭氏、養母は清河崔氏の娘、公主にも劣らぬ高貴な生まれだし父親の独孤信は朝廷の兵権4割を手にしている。私が望みさせすればあなたを帝位につけられる」
野心がある女を受け入れるのは自分だけと告げる宇文護は独孤信が丞相になるのなら敵になると忠告します。
「無理よ、家族に手を出したら一生後悔させてやる」と般若は言い放つが武将が権力争いに関わる必要はないと父親を説得します。
まだ幼い弟たちは庇護が必要であり3姉妹はまだ嫁いでいないのだから親の立ち会わぬ婚儀はごめんだと告げると受け入れてくれたが婚姻を考えねばならないと言われてしまいます。
宇文覚(北周皇帝)から丞相の座に就いてくれと泣きつかれた独孤信は困惑ししばらく考えると返事します。
察知した宇文護から「臣下に泣きつくような私の傀儡である皇帝に仕える価値はあるのか、必ずや独孤の天下を叶えてみせますので私と手を組みましょう。抜擢を無駄にするな」と言われます。
勲功は戦場で決死の戦いを経て得てきたので抜擢など関係ないと告げ去ります。
宇文護は般若の父親なので様子を見ることにし父親・楊忠に代わって陛下を仕える事になった楊堅に見張りを付けるよう命じました。
2話・秘めた愛
独孤伽羅(三女)は如玉軒で陶器を見ていると外から黄色い歓声を耳にします。
二階から見下ろすと金持ちそうな色男がバラの花を投げていました。目が合うと一輪のバラを投げ込んできたので外に投げ捨て「嫌な奴がいた」と宇文邕に話すが店に入ってきて口論となります。
「金に物を言わせて至る所で浮き名を流す」と言い放つが「病の祖母が医者にかかれるように花を全部買取ってくれたんです」と花売りに言われます。
宇文邕は誤解があったようだと間に入り争っても不愉快になるからお詫びとして陶器を選んでくれとお願いします。伽羅は父親に贈ろうとしていた品を選んだためそれはダメだとまたしても口論となります。
楊堅がやってきたので独孤信は出迎えるが伽羅がいない事に気付きます。猫がいなくなったから探していたと駆け込んで来た伽羅は客に挨拶しろと言われ慌ててするが顔をあげると先ほどまで争っていた男だったので驚きます。
独孤信が曼陀(次女)を嫁がせようとしていることを知り「軽薄で横暴で聖人君子ぶっている男に姉上を嫁がせていいのか」と般若(長女)に愚痴ります。
曼陀は最初嫌がってふて腐れていたが男前だったのですっかり気に入ってしまいます。
楊堅は宇文護を欺くために父親と相談し放蕩息子を装い都へ入り、口論となった店には宇文邕がいたので大袈裟に演じてしまったと独孤信に謝罪します。
伽羅は猫を心配し曼陀は引掻かれて傷を負った楊堅を心配します。医官の取り合いとなり喧嘩となると「いいかげんにしなさい」と般若がやってきます。
伽羅には「父親が見込んだ人なんだから真の姿ではなく横暴を装ってることぐらい分からないのか」と、曼陀には「猫も独孤家の一員なのによそ者のために喧嘩をするな」と叱責します。
「乱世で信じられるのは血縁だけなんだ、争ってはいけない。三姉妹の心は一つでなければならない」
反省する伽羅は楊堅を訪ねて薬を渡し「ごめんなさい」と怒鳴り一方的に一件落着だと出て行きます。楊堅は前に狩り場で目撃した矢の腕がある女が曼陀だと思っていたが後ろ姿を見て伽羅だったのかと気付きます。
宇文邕と待ち合わせをしていた伽羅は馬車に乗って向かうが急に横転し気を失ってしまいます。
馬車の中で目覚めた伽羅は拉致されたのだと察知し真珠の腕輪を引きちぎり一粒ずつ外に投げ捨てていきます。待っていた宇文邕は来ない事を不審に思い捜しに行くと真珠を目にし、そこに報告を受けた般若と楊堅がやってきます。
3話・姉妹の野望
独孤伽羅は五重塔に逃げ込んで火を点けて煙を起こし助けに来てくれることを祈ります。
般若たちは宇文護の別荘から煙が上がっているのを目にし向かうと炎の中で伽羅が叫んでいたので驚きます。
カーテンや布を重ね合わせ「必ず受け止めるから飛び降りろ」と叫びなんとか助け出します。
宇文邕はすぐに独孤信に報告しに行き般若は駆け付けてきた宇文護に剣を突き付け「家族を傷付けたら許さないと言ったはず、縁はこれまでだ」と言い放ちます。
宇文護は独孤信を丞相にさせないために一計があると部下の哥舒に言われ許可したがまさか伽羅を拉致するとは思いもしませんでした。本当に知らなかったのだと告げるが報告を受けた独孤信がやってきて「乱暴な真似をされた以上私も遠慮はしない、丞相の任を引き受ける」と言いました。
孝閔帝は独孤信を丞相に任じるとしばらく朝廷には嵐が吹き荒れ世間は宇文護の専制が崩れたと信じます。
般若は「すでに2つの位を奪っているので無理強いは禁物、陰湿な男ゆえ仕返しされるかも」と父親に告げるが陰湿な男だと知っていてなぜ親密にするのだと聞かれます。
独孤の天下のためにも権力と兵力は必要なのだと説明すると物陰に隠れて聞いていた曼陀はそんな占いがあったのかと初めて知ります。
謀反など許さないと激怒する父親に「今回の件で宇文護は凶悪で配下も勝手に動くと分かったので宇文毓に嫁ぎます。皇帝には子がいないので帝位を継ぐ兄弟に嫁げば堂々と皇后になれる」と告げます。
宇文護に対抗すると決めたなら皇族に嫁がせるのは当然、自分なりの方法で家族を守ると告げられ独孤信は受け入れました。
楊堅は朝議の場でも無能なフリをし宇文護に問い詰められると持病を装って倒れます。
それにより驚いただけで倒れるような人だと知った曼陀は探りを入れるため将来どんな暮らしをしたいのか聞きます。
「絵を描いたり詩を読んだり、望むなら狩りにも連れて行こう」
功績を立てて出世したい欲はなく国境を守る柱国大将軍を継ぐつもりだと知り姉上より先に天下を狙っていたので嘆きます。
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最終回・第50話~55話